日仏家庭が日本でバイリンガルを育てる上での問題点
日仏家庭が日本で、バイリンガルを育てるうえでの根本的な問題について、少しふれたいと思います。
先輩とオンラインで話したのですが、まず始めの一声が
「日本は、特殊な国だよね~」と。
そして、日仏ハーフの日本でのバイリンガル教育について、下記3点を指摘していました。
・日本は多様性が進んでいないため、バイリンガルがハンデだと思われる面がある
・小学校に入ると、3つの文字タイプ【漢字・ひらがな・カタカナ】を覚えないといけないため、2カ国語勉強する余裕がなくなる(フランス語を話すことが面倒になる)
・日本語教育では、英語の方が比重が大きいので、フランス語バイリンガルは母語継承が難しい面がある
少し、深く掘り下げていきましょう。
日本ではバイリンガルはハンデ?
日本は単一言語国家なので、バイリンガル教育自体がナンセンス!的雰囲気がありますよね。
でも実は、世界を見てみれば公用語が2カ国語、3カ国語なんて国もあるし、むしろ大陸に住む人にとって数カ国語話せることは当たり前だったります。
うちの娘たちもそうですが、2カ国語同時に学ぶことで日本語が遅れる、というマイナスイメージが特に教育現場に携わる先生方に強い傾向にあるんじゃないかと思います。
保育園の先生と話していても、まずは「日本語を基礎にするべきだ」と思っている節があり、バイリンガルのいい面など考えたこともない、といった感じです。
教育現場にいる先生たちの意識が変わらない限り、いつまでたっても実践的な英語教育ができないのでは?と思うんです。
小学校に入ると日本語の比重が多くなり、フランス語を話すのが面倒になる
小学校に入ると、日本語特有の3つの文字タイプ【漢字・ひらがな・カタカナ】を覚えないといけないため、2カ国語勉強する余裕がなくなったり、フランス語を話すこと自体が面倒くさくなる様です。
子供達だけで遊ぶ機会も増えていくでしょうね。
小学校高学年になると子供同士で遊ぶことも増えていくでしょうし、テレビ番組の話題についていきたくて家で日本語のテレビみたがったりしますよね。
ひろぴーが一番、心配なのは長女の性格+日本語の遅れです。
日本語が他のお友達より遅いうえに、すぐに「できない」ってなっちゃうので日本語もフランス語も放棄しないか心配です。
あと、日本語がみんなに追いつけないことで、フランス語の勉強を放置しないかも心配ですね。
でも、先輩からこんなことを言われました。
’’バイリンガル育児をあきらめず続けていくことは子供への最高のプレゼント’’
だから、せっかくのバイリンガル環境をいかしてあげたいと思います。
日本の教育は英語の比重が高く、フランス語の母語継承が難しい
日本語教育では、英語の比重が大きいですよね。
これについても先輩は指摘していました。
日本の小学校でも英語を取り入れていますし、日本の子供達も英語ができる子供に対しては尊敬のまなざしでみているのではないでしょうか。
英語圏のハーフの子供はそのちょっとした優越感にひたり「英語を話せる自分てかっこいい」位に思えてくれば、英語を話すことを嫌いになることなんてないはずです。
反対に、フランス語はどうでしょうか?
学校では勉強しないし、自分の家以外では使わない言語ですよね。
英語とは違い、話す環境を作ってあげないといけないのがフランス語ではないでしょうか。
英語よりフランス語の方がバイリンガルに育てるのは大変そうですね。フランス語のバイリンガルを育てるには親の努力が必要、というわけです。
というわけで、次回は子供のバイリンガルを目指すあなたがやっておいた方がいい10個のことをお伝えします。
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