安心安全の場
息子がまだ幼い頃、予防接種やインフルエンザの検査をする時、これからどうしても一瞬頑張らんとあかんという場面か訪れると、くるっと後ろを向いて私にギューっとしてから戦いに臨んでいた。
私も幼い頃、転んで擦りむいたり怪我をすると、取り敢えず母のところに飛んで行って、どれだけ痛かったかを母にわかって欲しくて泣きながら訴えていた。
「痛いの痛いの飛んでけ〜」というおまじないは、不思議と本当にすぅーっと痛みがなくなるような気がしていた。
大人になってから、そんな風に自分がここ一番の時や、心が痛い目にあった時、そんな風に泣きつける場所って案外になくて、1人で抱えてしまうことが多いと思う。
私は仕事柄、受け止める側に回ることが多く、お母さんのような安心できる存在でありたいと自分でも心がけている。
そんな私も、誰かに頼りたい時がある。
頼りたいと言うか、取り敢えず話を聞いてもらいたいという感じ。
そんな時の救世主が2人いる。
どちらもふんふんと、私の言うことに耳を傾けてくれる。
なぜか話を聴いてもらうだけで、ほっとできる人たち。
「傾聴力」という言葉があるけど、これって出来そうで案外に難しい。才能だと思う。持って生まれた才能。
そんな私の安心安全の場。
「おかあさーん」ってかけて行ったらいつでも受け入れてくれる有り難い場所。
誰に話を聞いてもらいますか?