流されないように。
冬から春にかけて一気に色づく景色を昼間はぼーっと眺めて、夜はカエルの鳴き声に聞き入っているだけでも一日が過ぎてしまう。はっ!これではいけない!と何度も叩き起こす日々そしてブログを書かずに数日過ぎてしまった。人間、必要な事以外はやり過ごしてしまうように出来ているのか、怠けたいだけなのかは分からないが、特に生きるのに必要ではないと認識していることを日常化するまでが根気がいる。
食べる歩く寝る、に関する事以外何が重要か。特にない。だけど社会で生きて行くには食べる歩く寝るだけでは不足らしい。金、家、勉強、奉仕などに関わらなければ生きられないようになっている。
人が一日にできる事は限られているのでどれが自分に向いていて続けていけそうな事か考えるだけでも一日が終わる。学校では考え事をして一日終わるなんて授業はなかった。考えに考え抜く行為は大人になってから始めた事だし考えても答えが出る時もあれば出ない時もある。なんとなくやってみようかな、と思って行動に移すことができるだけで大きな進歩だ。
大抵、考えても想像の段階で何かしっくりこなかったり、今すぐできないことだったりする。ほぼ毎日がその繰り返しだ。そんな漠然とした行為を繰り返すことが自分の人生を作り上げる作業なのかもしれない、と半世紀間近になってようやくわかってきた。なんだかんだ半世紀間近まで生きてこれただけで充分なのだろうけど、まだまだやれることがある気がしてならない。
毎日ただ周りの出来事に流されて言われるがままに行動して生きているのと、地道ではあるが自分で考えて行動に移すのとでは将来のゴールが全く違ったものになる、という事だけはわかっている。相手が恵まれた環境で先に進んでいるように見えても途中経過が異なればもしかしたらゴールでは追い抜く事もできる。そもそもゴールなんてものもばらばらだ。だから途中経過で相手と自分を比較しても意味がない。この瞬間に生きているもの全て途中経過の中で生きている同類であり皆、仲間と思えれば気持ちも少しは楽になる。
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