MTGAで競技イベントに出よう
Arenaから入って競技プレイに興味を持ったものの何をすればいいの?システムもわからんっていう人向けに少し書きます。
(本記事を執筆しているのは2021年11月2日です。非公式記事なので制度の変更に対する責任は負いません。)
1. セットチャンピオンシップを目指そう
そもそも競技プレイの目標とはなんぞや?というところから。
多くの競技プレイヤーがセットチャンピオンシップを目指してプレイしていると思います。
セットチャンピオンシップはMPL・MRLのリーグウィークエンドがなくなった今アリーナフォーマットでは世界選手権に次ぐ二番目にレベルの高いイベントです。
参加するバリューも高く具体的には
・数万ドル規模のプライズプール、出るだけで数万円、優勝すれば100万円以上の賞金
・参加賞は該当セット関連のプレマなどのチャンピオンシップでしかもらえない激レアオリジナルグッズ
それに加えて追加のバリューがある可能性もあります。
現在筆者の茂里憲之はMagic Pro LeagueというWizards of the Coastと契約しているプロプレイヤーで、先月はMTGの最高峰である世界選手権に出場しました。
なにを隠そうそのチャンスを得たのは以前のチャンピオンシップ上位入賞がきっかけです!
現在公式の競技マジックは縮小気味ではあるものの、今後もし何かあるとしたらセットチャンピオンシップと何かしらの関係がある可能性は高いです。
追記:11/16にセットチャンピオンシップの上位6名と各チャンピオンシップの勝ち数の和が多いプレイヤーが世界選手権に招待されるというアナウンスがありました!!!!(アナウンスページ)
【補足】
覚えなくていいですが、Twitterでみんな何の話をしているんだ?という人へ。
前身イベントがPlayers Tourという名前だったのでPTと言う人も多いです。またチャンピオンシップの権利が懸かったイベント(Qualifier)全般はPTQと呼ばれることが多いです。
また後述のQualifier Weekendは前身イベントMithic Championship Qualifierの略称のMCQをそのまま使っている人もいます。
2. どうやったら出れるの?
もっとも身近なのはMTG Arena上で開催されるQualifier Weekendでしょう。
Twitterをやっている人は週末にランク戦の順位を気にしだす人がいることに気付いているかもしれません。
ランクリセット時に1200位以内に入っていることがQualifier Weekendに参加する方法の一つだからです。
Qualifier WeekendはArena上で全て完結しているため、手軽でかつ主なチャンピオンシップ権利獲得チャンスなため積極的に参加しましょう!
さて、そんなQualifier Weekendですが、狭き門でまた1200位以内に残るのはランク戦をあまりやらない人にとっては結構面倒です。
しかし!別のチャンピオン参加機会をくれてついでにQualifier Weekendの権利もくれる神イベントがあるのでそちらも紹介します。
3. Meleeを使おう
イベント紹介の前に、オンラインイベントが開催されるプラットフォームであるMTGMeleeについて紹介させてください。
下の方に言語変更のボタンがあるので英語が苦手な人はこちら。
使い方は説明のページがありますが、もしわかりづらい点があれば筆者まで連絡いただければ追記補足しますので、お気軽にどうぞ!
MTGMeleeでできることは大会参加だけではありません!
終わったイベントの様々なデータを見ることができます。例えばこちらの先日開催されたRedbull主催のイベントのページをご覧ください。
まずは最終順位とそのデッキリスト。結果を出したデッキに手早くアクセスすることができます。
またメタゲームブレイクダウンでは各アーキタイプの使用率、勝率の統計を見ることができます。(図は同イベントページから引用)
これらのデータの利用は環境遷移の早い現代に極めて重要です。特に後述するSCGやRed Bullのような主要イベントのデータは必見。
Meleeに慣れて積極的にデータを収集し周到に準備をしてイベントに臨みましょう!
【補足】
Meleeの登録に必要なDCIはアリーナから始めたプレイヤーには縁のなかったものですが、簡単に取得できます。公式の手引きはこちら。
また、アカウントがなくても終わったイベントの情報は見ることができるので、ランク戦で使うデッキを探すのにもおすすめです!
4. おすすめのオンラインイベント
4.1. SCG Tour Online
一押しイベントはこれ。筆者自身もここで初めてチャンピオンシップ参加権利を取りました。
最近のチャンピオンシップ権利を取ることができるイベントでは最も開催頻度が高いです。
SCGはSatelliteという予選を通過した場合にチャンピオンシップの権利が懸かったイベントに参加することができます。
図の引用元はこちら。一番下のアイコンがSatelliteに該当します。
予選つきだから面倒?確かに面倒なことはありますがこのシステムには多くのプレイヤーの需要に応えるものです。
まず一つ目はSatelliteは6回戦固定で、ここで5-1以上の戦績を出した時点でランク戦で1200位に入るともらえるのと同じWeekend Qualifierの参加権利がもらえます。金曜夜から日曜朝にかけて合計8回戦あるためそううちのいくつかは日本時間です。
本戦は日曜深夜のため、社会人には厳しいスケジュールですが、一方で忙しい人にとってシーズン末にランク戦順位を気にしなくていい恩恵は絶大。参加費の7USDこそあるものの、時間がなくて時間をお金で買いたいという人にぜひとも参加して欲しいイベントです。
このイベントはSatelliteの勝ち数に応じて本戦権利に加えbye(不戦勝)がもらえるという方式です。詳しくは公式ページ。基本的には4-2で参加権、5-1で1bye、6-0で2byeです。ポイント方式なので複数回Satelliteに出てbyeを増やすことができ、最大3byeまで取ることができます。
本戦は8か9ラウンド程度のスイスラウンドをやって、上位12名が決勝ラウンドへ進む形式。8ラウンドを3勝した状態で始めるアドバンテージは言わずもがな、決勝ラウンドの先攻後攻はスイスラウンドの順位で決まります。同じ6-2でスイスラウンドを抜けた場合順位は対戦相手の勝率で決まるので、ラウンド1,2で負けて6-2のプレイヤーに対しラウンド4,5で負けて6-2のプレイヤーはほぼ確実に先攻を取ることができます。
このように3byeを手に入れれば圧倒的アドバンテージを手にすることができ、Satelliteを頑張ればチャンピオンシップ参加が一気に近づくというイベントです。なので時間をたくさん使ってもいいからチャンピオンシップに出られる確率を上げたいという人にもおすすめです。
4.2. Red Bull UNTAPPED
2020年に続き今年も開催されたRed Bull主催のイベント。
最大の魅力は参加費が無料でかつ賞金が高額であることです。
例えば10/30のRed Bull Untapped 2021 International Stop IIIの優勝賞金は4,000USD!
チャンピオンシップ権利こそRed Bull世界大会の優勝者のみと権利獲得方法の中でも特に難しいですが、公開制やMeleeの使用に慣れながらビッグプライズの夢も追える素晴らしいイベントです。
興味があるなら出るだけ得!とりあえず出ましょう!ただし大会ルールなどは事前によく読んで!
画像および情報の引用元はこちら。