【BL二次小説(R18)】 禁欲の果てに③
「ん……めちゃくちゃ濃かった。おめさんもオナ禁してたんだ」
新開が眉間に皺を寄せ、声を詰まらせながら言った。
濃かったって……オメ……飲んだのかヨ……バカ野郎。
新開は口元を腕で拭いながら立ち上がり、フラフラのオレを便座の方へ向けた。
「手はタンクに掴まって。膝は蓋の上に」
なぜかオレはおとなしく新開の指示に従っている。
てか、もうフラフラで、言われたこの姿勢は意外と安定し……。
「うああっ!」
新開がオレのケツになんか突っ込んだ!
ぶちゅるる~。
なんか座薬みてぇな、先の細長いチューブを突っ込んで、ジェルみてぇなのを中に注入しやがった。
なんだこれ。
何を入れたんだ?
新開はポケットからもう1本チューブみてぇなのを出し、ジェルをオレのケツに塗りたくった。
「冷たっ!」
一体なにやってんだよ。
てか、オメー、レース中からずっとそんなもんポケットに?
ズッ!
「ヒッ!」
新開が腰を掴んで何か太てぇモンをオレの……!
メリメリメリ……。
ちょ!
ムリ!
入んねーって!
「あゥ、ウ……っ」
でも、ジェルのおかげか意外と少しずつ……って、なにやってんだ新開テメー!
まさかちんこ突っ込んでんじゃねーだろーなァ!
「あっ、あああああ」
入ってく!
新開のがオレのケツん中にィィィィ……。
「ハーッ。ハーッ」
新開の息遣い。
新開の汗がオレの腰にボタボタ落ちてる。
ああ、入っちまった、全部。
どーすんだよコレ。
てか、なんなんだこの状況。
なにやってんだオレ達。
どーしてこうなった。
「ハァ……オナ禁してっとさ、靖友の顔ばかり……ハァ……浮かぶんだ」
……え?
「高校ん時からずっとだぜ……ははっ。知らなかったろ……ハァ……」
知らなかったよ……。
「オレのオカズ……ハァ……いつもおめさんの写真でさ……ハァ」
なンだってぇ?
新開が腰を動かし始めた。
あ、あ、もうちょいゆっくり……。
「高校ん時は……ウ……なんとか踏み留まったけど……アア……大学……会えなくて……ア……」
ア、ア、ア……。
「靖友と……ハ……ヤりたくてヤりたくて」
ぐちゃっ、ぐちゃっ、とジェルの音が響く。
アア……ハ……ア……。
「んなことばかり考えてたら……ア……レースに集中出来なくてさ……ははっ。邪念だらけ。ハァ……終わったら靖友とヤれるって……」
ア、ア……ン、き、キモチ……。
「考えたんだけどさ……ウ……オナ禁って、全く意味無いんじゃね?って……ハァ……時代遅れっていうかさ……アア……な、靖友、どう思う?」
知らねーよ……ア……。
「荒北ぁ!!」
「!」
「!」
待宮の声がトイレ内に響いた。
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