青い空の下
日曜日の朝、家から車で田舎道を平均時速90km！で走り抜け、20km程離れたゴルフ場へと足を運ぶ。子供の習い事の一つのゴルフレッスンの為だ。
夫の趣味を言わば強引に子供達へ求めた結果だ。それでも、今ではそれなりに腕は上がってきて楽しんでいる。
私も1年ほどレッスンを取り、最初の一歩は踏み出したが、毎回変わる体の軸を整える必要性を感じ、専ら自主トレで励むようにしている。レッスンであれこれ技術を教えられても、結局は体の中の統制が取れなければ、意味がない。クラブと体の一体感が必要なのだ。そこは一人で黙々と打って探したい、という気持ちからだ。
子供のレッスンは2時間。その待ち時間を今こうして文字を打っている。ゴルフハウスで一杯1.9€のエスプレッソを頼み、背の高いテーブルと椅子に座る。
窓越しには子供達のレッスンの様子が見える。
暖かくなって緑が一段と色濃く景色を彩る。青い空と心地良い、優しい風と、暖かな太陽の日差し。
雲ひとつない吸い込まれそうな青い空と。
なんて贅沢な時間だろうか。自然がこんなにも身近に感じられる環境に居られること。
空がこんなに広いとは知らなかった。
風がこんなに柔らかいとは。
子供達の声が聞こえる。どこでも自由だ。
この自然の中では人間もその一部だと言うことを気付かされる。なにも囚われる必要はない。自由でいいのだ。青い空がそれを許してくれるように感じる。
夫の趣味があったから、子供がレッスンを楽しんでくれているから。この時間を私も楽しむことが出来る。
子供も大きくなって、下の子が一緒に待っていても、ゴルフ場なので打ちっ放しで遊んだり、本を読んでみたり、ホットショコラとおまけのチョコを頬張り、好きに待ち時間を楽しんでくれている。私もゆったりとした時間を過ごせるようになったと感じる今日この頃。
ユキが8歳、りゅうが7歳、めいが７歳時、既にゴルフ歴5年ほどの経歴を持つ3人、今後のそれぞれの成長が楽しみでならない。