Irréversible (仏) 逆にできない, 元に戻せない, 不可逆的な
昔々のボーイフレンドにアレックスという名前のフランス人がいた。
出会った頃に「あぁ、モニカ(ベルッチ)?」と聞いたことがある。彼は私の発言をすぐに理解した。
それもこれもモニカ・ベルッチが酷い目に遭う衝撃的な映画のタイトルから出た言葉だったのだけれど、知ったかぶりをしていただけで実は観たことはなかった。
映画『アレックス』とは、ヒロインのアレックス(モニカ・ベルッチ)と恋人のマルキュス(ヴァンサン・カッセル)そして元恋人のピエール(アルベール・デュポンテル)の3人が誤まった選択により悲惨な結末を迎える物語です。
不幸な出来事は自分の身に起こるまで他人事だ -
大好きなモニカ・ベルッチがそんな目に遭うなんて見ていられない。
女の人が酷い目に遭わされる映画なんて観たくない。
人が人を酷い目に遭わせる映画なんて観たくない。
当時話題であっても何が何でも観たくなかったのです。
何で観ようかと思ったかと言えば、たまたま見たFilmarksへの書き込みに、気分が悪くなって全て忘れられると書かれていたから。
邦題 : アレックス
原題 : Irréversible
原題直訳 : 元に戻せない
そのコメントとこの原題が私の先の投稿につながったのです。
確かにそう。判断を見誤ることは、元には戻すことが出来ない未来につながるのです。
自分でしっかりとした意志のもとに、決断をして生きていこうと何だか急に決意した夜でした。