雨後の月 純米大吟醸 雄町 13
雨後の月 純米大吟醸 雄町 13
2013年のSake competitionで、日本酒度13度のお酒を出品して純米部門1位になった雨後の月と、特別純米13が人気の賀茂金秀が、揃って、赤磐雄町でアルコール度数13度の純米大吟醸を醸すというコラボ企画商品です。
雨後の月の低アルコール酒には、絶対的信頼を置いている私ですが、雄町は初めてなので、どんな風かな?と思い、吞んでみました。
その日、合わせたのは、ローストホースと、鰆のレモンバターソテー、ホワイトアスパラ添え。写真にはありませんが、ブロッコリーのムースです。
お酒だけ頂いた印象では、盃を近づけると吟醸香がふわっと。
低アルコールですが、それを感じさせない甘みとふくよかさがあり、でも、広がり過ぎないように、少し抑えるような、静かな苦味がバランスよく存在します。
その後柔らかい辛さで切れてゆき、重すぎず、程よく、スッキリ楽しめるお酒でもあります。なんというか、丁度いいのです。
この感じが、ローストホースや、鰆の焼目の香ばしさによく合います。
ローストホースと合わせたとき、馬肉が赤身だけあって、あっさりめなので、少しお酒が甘いかなと思うのですが、徐々に馴染んで、スパイスとのコントラストもよく、お肉の焼けた香りとよく合います。
添えたたらの芽のソテーとも、たらの芽の苦味が程よく生きて、心地よい苦みを持つ雨後の月の本領発揮という気がしました。
鰆とホワイトアスパラは、レモンバターソテーですが、こちらはさらに良い組み合わせで、先ほど書いた、鰆の皮の焼目の香ばしい香りに、鰆の優しく広がる旨みによく合います。
そこにレモンの香りと、後から少し振りかけた塩味が加わると、お酒の甘みがとても心地よいのです。ホワイトアスパラとも、勿論好相性。
この2つと少し違った顔を見せたのが、ブロッコリーのムース。
こちらはブロッコリーの持つ苦味と程よく共鳴して、清々しさがあり、その後、ムースのクリーミーさで甘みが膨らむっていう感じでした。
最近、無濾過生原酒が飲めない…という人の気持ちが、徐々にわかり始めた私。
もともと低アルコール酒だと、飲んでいて気楽なのもありますが、これだけ充実しているお酒に出会うと、ますます、低アルコール酒に傾きそう。とっても美味しかったです。ご馳走様でした。
因みにローストホースと、鰆のレモンバターソテーのレシピはこちらで紹介しています。