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わが家って素晴らしい
今でもたまに入院していた時のことを思い出す。
そこには自分と家族の、モノも、空気も、色も、匂いも、思い出も、何もない。
借りてきた場所。無機質で機能的な場所。
1ヶ月半そこにいた後、家に帰ってきた時の安心感はハンパじゃなかったなぁ。
止まってた時が動き出したような感覚だった。
あーここが自分の居場所だって思った。
よく終末期の人が「家で死にたい」と言っているが、気持ちがよく分かる。終わりよけ
抗がん剤を休薬することになりました
2017年10月3日。
朝礼中に気絶し血を吐いて、その日の夜には医者から悪性腫瘍と言われた。
そして1週間後にステージⅣ宣告。
急転直下、11月から始めた抗がん剤。
手術前、手術後、薬種や摂取方法を色々変えながら3年以上切れ目なく続けて来た。
そんな薬を遂に。今日から休むことにした!
病院の帰りに薬を貰わない初めての日。
とても感慨深い。
当然自分はかなり頑張ったけど、沢山の人に支えられ
本当に苦しい時にかけられて嬉しかった言葉。
「どうでもいいですよ」で知られるピン芸人のだいたひかる。
4年前に乳がんになってしまい、再発したものの子どもを作る為抗がん剤を止めて不妊治療再開、というネタを朝の情報番組でやっていた。
がんネタは多くの人の関心事なので、視聴率をとれる優良コンテンツなのだろう。ワイプに映る芸能人が涙を流している姿を見て「は?」と思うこと度々。
またがんを食い物にしてるのかと思いながらも眺めていると、だいたひか
胃がないってこんな感じ。
僕には胃がない。
癌が目一杯拡がっていた為、2018年2月の手術で全摘した。
それから2年半以上経ってやっと胃がない身体に慣れてきた。
胃のある人からすると「それって…どんな感じ?」と思うかもしれないので書いてみる。
胃が無くても問題はない。
人間の身体は凄くて、臓器のひとつやふたつが無くなっても元気に生きていける。
胃もそんな臓器のひとつ。
そもそも、胃の機能は食べたものを消化して腸で吸収し
生きる意味とか理由なんて、ほんとは無い。
「自分が生きてる意味ってなんだろう」
誰しも一度はそんなことを考えたことがあるだろう。
もしかしたら今現在、悩んでいる人もいるかもしれない。
そんな人に伝えたい。
人間には本質的には生きる意味なんてない。
9時間の手術を経て身体がぼろぼろになり、全く動けなかったベッドの上で僕はそう感じた。
1秒を生きるのに必死で、痛みに耐えながらとにかく呼吸をして時間が過ぎることだけを目的にした時、そ
全ての医者に求めたい、たったひとつのこと
この3年間の治療で、延べ15人の医者に会ってきた。
運び込まれた病院で最初に見てもらった先生、セカンドオピニオンの先生、治療先を決めるための病院めぐりで出会った先生、手術をしてもらった先生・・・
それまで医者という人種と接する機会なんてほとんどなかった。
だから医者と言えば、頭が良い、高年収、合コンでモテる、とかそんなイメージだけだった。
そんな僕がたくさんの医者と接してきて感じた、これだ