彼は口下手だった。 彼からの言葉は、思考を重ねすぎた結果か、考えることが面倒なのか、いつも宙ぶらりんだった。 彼の真意を探る時は、少しズレた意見を用意する。 王道を辿りながら、最後にそっと道を外す。 そうすると彼の口からうっかり無垢な言葉がでてくる。 彼は決まりが悪そうな顔をした。 貴方の本当は愛しいよ。 という言葉は飲み込み、私も外方を向くのだった。
私はいつも怒ってばかりですが、ぴえん系女子に関しては嫌気がさします。見返りを求めることを当たり前に思っている女子はどうかと思います。好きな相手を好きでいさせてくれることにありがたみを感じた方がいいと思います。
彼女はいつも完結を与えてくれる。 いつでも100パーセントの愛を与えてくれる。 その事実で私は明日も生きていける。 私の自信に繋がる。それは永遠である。 あの時から時間が経ったけど、変わらないでいてくれる。 彼女は今でも100パーセント、私を愛している。 彼女は強がりだ。 彼女がどれだけ強がっても100パーセントの愛だということに変わりはない。 それが私に未完結の呪縛を与えることには無責任なようだ。
彼は会う度に自然な表情が増えた。 私は会う度にぎこちなく笑うようになった。 「本当に綺麗に笑うね」 最初のデートでの彼の言葉は私のこれまでを肯定してくれたかのようで嬉しかった。 それが自信になった。 きっとあのときは対等だった。 彼を知れば知るほど壁を感じた。 話し方、余裕、品、目に見える部分すべてにおいて彼に勝てる部分がなかった。 等身大の私を見てくれるはずがないと思った。 でも、取り繕った私なんて見るにも値しないようだった。 自分をひけらかしたりない彼
君は料理ができない。粉もんは粉はふるわないし、鮭は塩抜きを知らないので青臭くて食べられたものじゃない。 君は食器も洗えない。時間をかけて食器を撫でている。君が帰ったのを確認し、こっそり茶渋の残ったコップを洗い直す。 君は僕のことを、体たらくな可哀想な男だと信じ、下手な料理を与えたりコップを洗ったりして満足げにしている。 君を嫁にもらったやつは大変だ。と思いながら、ふとその相手が自分ではないことに気づく。 心の綺麗な人間の近くにいることは、ずるい男にとって心地よかった。
頑張るためには吸わなきゃな。 コーヒーを飲んでまた吸ったら始めよう。 そしたらニコチンとカフェインを飛ばす為に炭酸飲料を飲もう。 ニコチンがなくなってしまったからもう一度吸おう。 これを頑張ったらきっとやめられる。 頑張るために今必要なだけだ。
どらです。 名前を決めかねていますが、いずれは決めようと思っています。 人の目にあたるところで何か書きたいと思い始めました。 反応してくださると嬉しいです。 よろしくお願いします。
