沢木耕太郎さんの「一瞬と一瞬」というエッセイの中に次のような一節がある。
子供の頃から宇宙人はいるのか、とか。宇宙の果てはどこにあるのか、とか。考えても仕方ないことを誰しも考えたと思う。
最近はそんな宇宙のことや、死後の世界なんかのことも物理学や量子力学で説明がつくというか、ある意味で信憑性のある仮説がたっている。
でも、どれもなんだか分かったようでよく分からない話なんだけど、この研究員の言うことは僕もとても腑に落ちた。時間や距離などを考えた確率でいうと、確かにそうかも知れないなと思える。いや、きっとそうなんだろう。
ただし、これは決して夢のない話ではなく、逆にとてもとても夢のある話だなと僕は思うのだ。いないのではなく、必ずいるはずだけど、なかなか巡り会うことができない間柄。なんだかとてもロマンチックな話ではないか。
天の川伝説も、竹取り物語も、こういう話を知る前と知った後では、感じ方が随分違うのである。今度の日曜日は七夕まつり。何か奇跡的なことが起こりそうな予感がしてきませんか。