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三日坊主日記 vol.308 『大雨で山陽新幹線ストップ。辿りつけるか岡山へ(続き)』

昨日の続き。


大阪駅で新快速に乗る。どうやら在来線は通常運転しているようだ。約1時間で姫路に到着。新幹線は少し前に運転を再開しているようで、4〜50分待てばここから乗れそうだ。その方が恐らく早く岡山へ到着するだろう。しかし、駅構内はごった返していてカオス。この状態で待つ気になれず予定通り山陽本線の各駅停車で行くことにする。


各駅停車の旅。僕は大して喜びを感じないが、好きな人にはたまらないんだろう。約20分ほどで相生に到着。ここでさらに別の各駅停車に乗り継いで岡山へ。ここからは乗り換えなしで1時間以上かかる。本を読む気にもなれず、窓の外を見ていてついうとうとする。まどろみの中でなんとなく様子がおかしいので目を覚ますと電車が止まっているようだ。相生からまだ4駅の吉永という駅だ。暫く待ったが一向に動く気配がない。僕が目を覚ましてからでもすでに20分は経っている。


不安になって車掌に尋ねると、もう少しで発車するが瀬戸(4つ先の駅)までは25kmのノロノロ運転するという。25kmって自転車やんか。何を言っても始まらないので席で待っていると、10分程して走り出した。ガタンゴトン、ガクン。加速するかと思うとすぐに減速し、自転車ほどのスピードを維持して走る。まあ、ある意味見事なもので、これぞ日本の国有鉄道(違うか)。彼らはやるといったらやるのである。誰かが急いでいようが、すっかり雨が止んで薄日さえ差していようが関係ない。瀬戸駅まで徐行すると決めたんだから絶対にそうするのである。


時間はどんどん経っていく。どこかの駅で降りてタクシーで向かいたいところだが、タクシーがいそうな駅はこの辺りにない。イライラしても仕方がないんだけど、イライラしてしまう。この間、僕の心拍数は随分と上がっていたのではないだろうか。


そして、待ちに待った瀬戸駅。縁もゆかりもない地方の駅への到着をこんなに待ち望んだことがあっただろうか。まもなく、瀬戸に到着します。という車内アナウンスとともにホームに滑り込む電車。乗客の乗り降りもスムーズで、ものの1分も停車せずに走りだした。いいぞ、JR。


さあ、飛ばすぞ。飛ばせ。アクセル全開だ。ところがいつまで経って加速しない。オイオイオイオイ。話が違うではないか。とまたもや心拍数を上げていると、暫く走ってから車内放送があった。ここまで低速運転していたが、通常運転に戻すと。助かった。


何事もなかったかのようにガンガン走る各駅停車は、各駅に停車しながらもどんどん距離を稼ぎ、あっという間に岡山駅に到着した。ここからは歩いても20分ほど。上映終了までまだ30分以上あるので、なんとか間に合ったのだ。


そして、岡山駅に着くと構内は大混乱。窓口には何重にも折り返した長蛇の列。払い戻しだか、予約変更だか知らないが、せっかくの連休初日に大変だ。まるで地獄絵図である。つくづく新幹線は日本の大動脈で、欠かせないインフラなんだと思い知らされる。タクシー乗り場も同じく長蛇の列。いやいや、みなさん本当におつかれさまです。


かくして僕はタクシー待ちの列を横目に会場まで20分ほどかけて歩き、上映終了(トークショー開始)の15分ほど前に無事到着できたのであった。ほんとにヤバかった。



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