三日坊主日記 vol.220 『KITTEで見つけたおばあちゃんの梅干し』
大阪駅の桜橋口にKITTEという商業施設ができている。
元々は大阪中央郵便局があったところ。中央郵便局前といえば、大阪のCM業界人ならロケバスの集合場所として誰もが知る場所だ。どこかへロケーションに出かける時、どこのプロダクションも大抵の場合この場所にロケバスを用意し、関西各地から電車に乗って集まってくるスタッフたちを乗せて出発していた。
2010年頃に建物の老朽化を理由に取り壊され、その後はよしもと興行の仮設劇場などがあったが、先日高層ビル施設として蘇った。ホテルや(待望の)大型シアター、飲食店、オフィスビルなどと共に、やはり中央郵便局も戻ってきているようだ。
そのビルに下に引用したようなコンセプトのフロアがある。どういう基準で出店都道府県を選んでいるのかわからないし、ずっと同じところが入っているのか、定期的に入れ替わるのかわからないが、とにかく各地の名産品が買えるフロアだ。
何年か前になくなったが、阪神電車の地下コンコースに全国都道府県の名産品を売る店があった。間口1.5メートル程で奥行きは1メートルあるかないか。非常に小さなスペースだったけど、確か47都道府県揃っていた。土産を買い忘れた人が買い足すのか、何かのアリバイ工作の為に買うのかは知らないが、とにかくあれの令和版ということか。
その中に和歌山県のお店があって、何種類もの梅干しを販売していた。もしやと思い入ってみると、ありました。岩塩と赤シソだけで漬けた真っ赤なおばあちゃんの梅干しが。パッケージの成分表示を見ただけでも口の中が酸っぱくなるような梅干しが。
和歌山まで行かないとなかなかありつけなかったおばあちゃんの梅干しが、大阪駅で買える。いつまで和歌山県のお店があるのかわからないが、しばらくは酸っぱい梅干しを食べれそうなのである。