三日坊主日記 vol.60 『それは先に言ってよ』
今日は2月29日。
4年に一度しかない閏年に出現する特別な日だ。子供の頃、この日が誕生日の人をみんなで探し回った覚えがある。29日生まれの人は前日の28日を誕生日とする。ということが法律で決まっているそうだ。なんて勝手な法律だろう。
勝手な法律といえば、いまちょっと面倒臭いことに巻き込まれて、弁護士さんに力を借りている。協議の結果、とりあえず内容証明を相手に送るとことになった。内容証明。たまに聞くけど一体何なのか。こういう内容の文書を送りましたよ、というのを郵便局が確認して証明してくれる制度らしい。郵便局が証人になってくれるという訳だ。
弁護士から、〇〇社の印鑑を貰ってくださいと書類を送ってきた。文字間も行間も改行位置も非常におかしく、とても見難い書類だったので、何の疑いも持たずにキレイに読み易くレイアウトし直して、〇〇社に送った。
しかし、何とこの内容証明というモノはちゃんと書式が決まっていて、その書式でないと受け付けて貰えないらしいのだ。一行には何文字までで、最大で何行までと。
すなわち、僕が何と酷いレイアウトなのか、とキレイに整えた作業は無駄どころか非常に余計なお世話で、進行を妨げる行為だったらしい。その辺りは先にきちんと説明して貰わないと困るのである。
今度は読み難いレイアウトのまま、再び印鑑を貰った書類が届いたと弁護士から連絡があった。しかしというか、またもやというか、今度は記入しなくても良い日付けを記入しているから、もう一度やり直しと言うのだ。
空いている日付け欄があれば、記入者は日付けを書かないだろうか。僕なら書く。何度も言うが、そういうことは先に言って貰わないとほんとに困るのだ。
この日記を読んでくださってる、あなた。内容証明を送る機会があったら、見難い書式を直さないようにね。そして日付けの空欄は記入しないように。だそうです。くれぐれもお忘れなく。
こんな騒動は4年に一度どころか、もう一生御免なのだ。