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三日坊主日記 vol.321 『黒味岳標高1,831m』
来週末は屋久島へ行く予定なのだが、着いて2日目に黒味岳という1,831mの山に登ることになっている。1,800mといえばなかなかの高さではないのか。僕は登山やトレッキングを趣味にしたことは一度もないし、いまも進んでそういう趣味を持とうと思っているわけではない。
これまでに僕が行った高所といえば、富士山だ。5号目迄だけどそれでも標高2,300mほどあるが、しかし自力で登ったのではなく車だ。八方尾根や栂池高原スキー場のいちばん高い辺りで1,800m位だけど、やはりリフトやゴンドラにのる。関西でいうと比良山や伊吹山で1,200mほど。
つまり、来週末に自分の脚で登る、僕の人生でいちばん高い地点に立つことになっているのだ(といっても初・中級コースらしいが)。ということで、結構緊張している。体力も、筋力も。そして経験値も。サッカーをしていてもすぐにケガをする自分の身体がなかなか信用できないのだ。
と、そんなことをいっても始まらないから、せめて装備だけでもなんとかしようと色々調べて買い揃えているんだけど、これがなかなか高くつく。リックサックとトレッキングシューズはそこそこ使えるのがあるからそれを使うとして、トレッキングパンツ、レインウェア、ヘッドランプに手袋、靴下、そして極め付けが下着。
友人が経営するアウトドア用品のセレクトショップの顔見知りスタッフ曰く、いちばん大切なのは肌に触れる下着だと。いくら外に良いものを着けても肌に触れる部分の性能がよくなければ、身体の熱が奪われたり、なかなか乾かなかったりで、よくないそうだ。
なるほど。説得力がある。ということでアドバイスに従うことにした。イギリス製のそのお薦めアンダーウェア、なんと上下で24,000円ほど。驚くべき値段である。エベレスト登山をする訳でもないのにグンゼで十分ではないのかと一瞬やめようかと思ったけど、清水の舞台から飛び降りるつもりで買ってみた。
山に登るために飛び降りるというのもおかしなはなしだが、彼の言うことを信じてみよう。今回の山登りが良い思い出になり、このお高いギアたちの出番がまた訪れるように願って。