GUITAR RIG 6解説【アンプキャビネット編】

この記事ではGUITAR RIG6におけるアンプキャビネット・コンポーネントの情報を整理しました。

GUITAR RIG 6を使ってギターの音作りをする際に整理した情報を残しておきます。
マニュアル読もうにも英語苦手な方や、手っ取り早く設定を知りたい方は是非活用ください。

Matched Cabinet Pro

見た目（AC BOXを選択した場合）

概要
　アンプヘッドをラックに追加すると、Matched Cabinet Proが自動的に配置される。この時自動配置されるキャビネットは、追加したアンプヘッドに合わせたものが自動選択される。
　Matched Cabinet Proは、実空間に記録された実際のキャビネットを表すインパルスレスポンスに基づいたコンボリューション処理を採用している。
　キャビネットとルームの2つの音をブレンドすることで、任意のルームサウンドを製作可能。

コントロール
　Cabinet selector：キャビネットの種類を切り替える。デフォルトはアンプヘッドに合ったキャビネットが自動選択されている。
　Cabinet/Room slider：キャビネットのダイレクト音と仮想レコーディングルームをブレンドし、キャビネットからマイクまでの距離を変更する。
　A/B：仮想レコーディングルームのインパルスレスポンスを切り替える。
　Volume：キャビネットの出力レベルを調整する。
　Learn：歯車マークをクリックすることで、入力信号を分析し、音量を自動的に調整する。分析する際は、音量が大きい部分で実行することが推奨される。

Matched Cabinet

見た目（AC BOXを選択した場合）

概要
　Matched CabinetはMatched Cabinet Proの代替として機能する。
　Matched Cabinet Proは、「キャビネットのダイレクト音」と「ルーム音」をミックスして音作りするのに対し、Matched Cabinetは、「2つのマイクの位置」をブレンドし音作りを行う。

コントロール
　Cabinet selector：キャビネットの種類を切り替える。
　A/B slider：2つの異なるマイクの位置をブレンドする。エッジの効いたマイクとまろやかなテイストのマイクが使用される。
　Air：マイクが拾う初期反射の量を調整し、部屋のインパルスレスポンスシミュレートする。
　Volume：キャビネットの出力レベルを調整する。
　Learn：歯車マークをクリックすることで、入力信号を分析し、音量を自動的に調整する。分析する際は、音量が大きい部分で実行することが推奨される。

Control Room Pro

見た目

概要
　上級者向けツールだと思います。
　Control Room Proは、最大8つの個別チャンネルを使用し、仮想的な録音環境をシミュレートできる。各チャンネルは、キャビネットと特定の位置に配置されたマイクを組み合わせて出来ている。
　設定する項目が多い分、Matched Cabinet系よりも幅広いサウンドメイクが可能。

コントロール
　Bass：低域周波数の応答性を調整する。
　Treble：高域周波数の応答性を調整する。
　Air：マイクが拾う初期反射の量を調整し、部屋のインパルスレスポンスシミュレートする。
　Volume：キャビネットの出力レベルを調整する。
　Learn：歯車マークをクリックすることで、入力信号を分析し、音量を自動的に調整する。分析する際は、音量が大きい部分で実行することが推奨される。

コントロール（エキスパートモード）
　エキスパートモードを選択することで、「チャンネルビュー」と「ミキサービュー」が解放される。

　チャンネルビュー
　　チャンネルビューは、各チャンネルのキャビネットとマイク、およびそれらの位置をカスタマイズできる。

チャンネルビュー

　　Label：各チャンネルに使用されるキャビネットのタイプを示す。ラベルをクリックすることで、チャンネルビューが開く。また、ミキサーアイコンをクリックすると、ミキサービューが開く。
　　Cabinet selector：使用するキャビネットを選択する。
　　Microphone selector：使用するマイクを選択する。
　　Microphone Position selector：マイクの位置を選択する。
　　Phase：他のチャンネルに対する位相遅延を調整し、異なる配置のマイクの信号をそろえることができる。
　　Invert：信号の位相を反転する。
　　M (mute) Room：このチャンネルのルーム音をミュートする。
　　Room：キャビネットのダイレクト音と仮想レコーディングルームをブレンドし、キャビネットからマイクまでの距離を変更する。
　　Pan：定位設定。
　　M (mute)：このチャンネルをミュートする。
　　S (solo)：このチャンネルをソロにし、他チャンネルを聞こえなくする。
　　Level：このチャンネルの出力レベルを調整する。

　ミキサービュー
　　ミキサービューは、各チャンネルの音量バランスや定位を調整できる。

ミキサービュー

　　Label：各チャンネルに使用されるキャビネットのタイプを示す。
　　Pan：定位設定。
　　M (mute)：それぞれのチャンネルをミュートする。
　　S (solo)：それぞれのチャンネルをソロにする。
　　Level：それぞれのチャンネルの出力レベルを調整する。

Control Room

見た目

概要
　　上級者向けツールだと思います。
　Control Roomは、Matched Cabinet系の可能性を拡張子、選択したキャビネット毎に合わせて自動配置されたマイクをブレンドすることで音作りを行う。すべてのマイクは位相調整されている。

コントロール
　Bass：低域周波数の応答性を調整する。
　Treble：高域周波数の応答性を調整する。
　Air：マイクが拾う初期反射の量を調整し、部屋のインパルスレスポンスシミュレートする。
　Volume：Control Roomの出力レベルを調整する。
　Learn：歯車マークをクリックすることで、入力信号を分析し、音量を自動的に調整する。分析する際は、音量が大きい部分で実行することが推奨される。

↓↓↓↓以下エキスパートモードでのみ設定可能（上級者設定）
　Cabinet selector：キャビネットを選択する。
　Label：各チャンネルで使用されるマイクの種類を示す。
　Pan：各チャンネルの定位設定。
　M (mute)：それぞれのチャンネルをミュートする。
　S (solo)：それぞれのチャンネルをソロにする。
　Level：それぞれのチャンネルの音量を調整する。

Control Room系で使用されるキャビネットとマイク一覧とその元ネタ

キャビネット
　2 x 12 AC Silver (Vox AC 30 Silver Alnico Speakers)
　2 x 12 AC Blue (Vox AC30 Blue Bulldog)
　4 x 12 Citrus (Orange PPC 412 V30s)
　4 x 12 Gratifier (Mesa Rectifier 4×12 V30s)
　4 x 12 High White (75 Hiwatt SE4123 50w Fane Purple)
　4 x 12 UK 60s Green (Marshall 1960 G12Ms)
　4 x 12 UK 70s Black (Marshall 1960 V30s)
　4 x 12 UK 70s White (Marshall Basketweave G12Ls)

　4 x 12 UK 80s Black (Marshall 1960 JBL K120s)
　4 x 12 UK 80s White (Marshall 1960 G12T 75s)
　4 x 12 Hot Solo+ A (Soldano 412B Eminence S12Xs)
　4 x 12 Hot Solo+ B (Soldano 412B Eminence Legend)
　2 x 12 Jazz (Roland JC 120 Roland 12s)
　2 x 12 Twang (Fender Twin Jensen C12Ns)
　2 x 15 Twang (Fender Dual Showman JBL D130s)
　4 x 10 Tweed (Fender Bassman Jensen P10Qs)
　1 x 12 Tweed (Fender Tweed Deluxe Jensen P12R)
　4 x 12 Ultra A (Bogner Uberkab Celestion G12T)
　4 x 12 Ultra B (Bogner Uberkab Celestion Vintage 30s)
　4 x 12 Van 51 (Peavey Sheffield 51501200s)
　8 x 10 Bass Pro (Ampeg SVT 810 SVT 10s)
　4 x 10 Bass Alu (Hartke 4.5XL Aluminum 10s)
　1 x 15 Bass Vintage (Supro Thunderbolt Jensen Speaker)
　2 x 12 American (similar to a Fender Super-Sonic 60 212)
　2 x 12 British (Vox AC30)
　4 x 12 Vintage (Marshall1960 JTM50 4×12 75W cabinet)
　4 x 12 Modern (ENGL E412VG)
　4 x 12 Rammfire A & B (Mesa Rectifier 4×12)

マイク
　Con 30 (Earthworks M30)
　Con 47 (Neumann U47)
　Con 54 (Neumann KM54)
　Con 67 (Neumann U67)
　Con 87 (Neumann U87)
　Con 149 (Neumann M149)
　Dyn 6 (Audix D6)
　Dyn 20 (Electro-Voice RE20)
　Dyn 40 (Heil PR40)
　Dyn 57 (Shure SM57)
　Dyn 112 (AKG D112)
　Dyn 421 (Sennheiser MD421)
　Dyn 441 (Sennheiser MD441)
　Rib 121 (Royer R-121)
　Rib 160 (Beyerdynamic M160)