青春だなぁ
昨日、「mid90s」を観た。
「マネーボール」や「ウルフ・オブ・ウォールストリート」で印象深い役を演じたジョナ・ヒルの初監督作品。
かつ、気鋭の映画スタジオA24が送り出す作品。
ジョナ・ヒルは、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」で演じたドニー・アゾフのクズっぷりがとても良かった。
ストーリーは、中学生の憧れ、熱中と友達との関係を描いたもの。mid90s感満載だ。
撮影は、16mmフィルムのカメラで撮影されたらしい。
画角が通常の映画よりも狭い。フィルムノイズもいい感じで入る。これらが、90年代の雰囲気を高めている。
作品づくりへの拘りが感じられる。
スティーヴィーが仲間になるきっかけととなったルーベンとの関係。どんどん可愛がられるスティーヴィーに嫉妬するルーベン。
この年代、いや大人になってもか、あるなこういう感情。
世の中的には悪ことに誘うファックシット。
タバコ、大麻、アルコール、それに女性、スティーヴィーは、パーティーで一通り経験し、大人になった気分になり粋がっている。
レイは、優しくスティーヴィーを見守り、導いてくれる、いい兄貴。
親友のファックシットが、パーティーに興じて、スケートボードを楽しむことから遠ざかり、会話が噛み合わなくなって、悩んでいる。
こんな、青春時代の想い、あるな。
ワルがかっこよく見えて、悪さをした時代があった。
ボクが中学生の頃は、mid80s。
学ランは、ボンタンに中ランだった。短ランは後に流行ったな。
裏地は紫に刺繍。そういう学ランを売るお店があった。
暴走族も真っ盛りでしたが、そこまではいかなかった。
サニー・スリッチが。主人公のスティーヴィーを等身大の世代として生き生きと演じている。
サニー・スリッチも、友達たちもプロのスケートボーダー。
とてもクールな映像になっている。
ルーカス・ヘッジズ、アレクサ・デミーと若手がいいスパイスになっている。
キャサリン・ウォーターストンも、ちょっとあばずれ感のある母親でいいスパイスになっている。
大人も同じようなことがある。
僻んだり、話が合わなくなったり。
悩みながら、想いをぶつけてお互いを理解し、本当の友達になっていく。
大人になると、なぜそれがうまくできなくなるのだろう?
プライド、立場、マウンティング…何かが邪魔をしているのだろう。
人との関係よりも大事なのだろうか。
観終わって、なんか爽やかな感じ、青春の匂いがする感じだった。
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