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地テシ:394 「無法者たち」と「知恵かり」

 長かった、やたらと長かった「バサラオ」も無事に終わり、ようやくちょっとのんびりできるようになってきました。まあ、例によって散歩したり、ゲームしたり、博物館に行ったり、ゲームしたり、仕事したり、ゲームしたりっていうね。


 さて、そんなゲームな日々の中、9月いっぱいプレイしたけれど大阪に行く前には終えられないと悟って中断していたのがPS5の「スター・ウォーズ 無法者たち」。そろそろ終盤だとは思っていたのですが、かなり意外な登場人物が仲間になったところで「ここから重要な展開では?」と思って一旦プレイを止めておいたのです。まさに盛り上がっているその途中で中断するのもどうかと思いましたのでね。

 で、帰ってきてから再開してみたら、すぐに「ここから先はしばらく後戻りできません」的な注意書が出たのよ。ほらやっぱり! 進行に自由度の高いオープンワールドゲームによくある展開でして、要するに「ここまでは自由にさせたけど、ここからは一直線に進むよ」という警告です。他にやっておきたいサブクエストとかあったら先に済ませろよ、アイテムとか買い足しておけよ、という優しさですね。ていうか、やっぱり最終盤だったんじゃん!
 まあ、欲しいアビリティはあらかた入手していたし、めぼしいクエストは終わっていたのでそのまま進めました。ええい、もういいや!ってね。
 そしたらそこからが怒濤の展開ですよ! 色々と隠されていた真実が明かされ、超有名キャラクターが一瞬だけ登場し、ステルスパートと大乱闘パートが交互に現れ、隠れては戦い、潜んでは撃ちまくり、大興奮のままクリアしてエンディングに突入ですよ!
 カッコよくメインスタッフの紹介が終わった後、突然に後日談の短いムービーが流れてからのスタッフロールですよ! オシャレ! まさに映画のような作りです。ただ、このスタッフロールが長い! 30分くらいあったよ。まあ、メインストーリーは終わったけど、またゲーム世界に戻って冒険したりやり残したクエストとかを進めることは出来るんだけどね。
 でもさ、帰ってきてゲームを再開してからここまでで3時間くらい。なんだよ! もうちょっと頑張ればラストまでプレイできたんじゃないかよ! 終盤だとは思ったけど、ここまでラスト間近だったとは。

 そんなワケでね、エンディングは迎えてもまだプレイできるし、まだまだやっておきたいクエストもあるんだけども、一旦ココで休止です。後は追加されるダウンロードコンテンツ待ちかな。
 いや、面白かったんですよ。充分に面白かったんです。実を言いますと「無法者たち」の開発・リリースをしたフランスのUbisoftさんは今、なんだか大変な状況です。新作ゲームの発売延期やら従業員のストライキやら、果てには買収の噂まで出ているらしいのです。そしてこの「無法者たち」も売れ行きが悪いらしいんですね。
 でもね、「スター・ウォーズ」ゲームで初のオープンワールドというコトで、私は充分に楽しかったんです。あの映画の世界を自由に冒険できるのですから。ステルスの緊迫感と謎解き、銃撃戦のハデさ、探索の面白さなど、たとえ「スター・ウォーズ」要素が無かったとしても充分に楽しかったのです。それに加えてあの世界観ですからね。「スター・ウォーズ」ファンの私にとってはとても面白いゲームだったんですけどねえ。あまり好評ではなかったのは残念です。もったいない。


 では、それほどまでに気に入っている「無法者たち」をなぜ休止しているのかといえば、それはもちろん大阪公演中に進めていたSwitchの「ゼルダの伝説 知恵のかりもの」もまた楽しいからですよ! こちらも10月いっぱいチマチマとプレイしてきて多分最終盤に差し掛かっています。
 長く愛されている任天堂のシリーズといえば、冒険したりカートに乗ったりコングと戦ったりパーティーしたりする「マリオ」シリーズと、そしてこの「ゼルダの伝説」シリーズなのです。
 「ゼルダの伝説」とは言いますが、実は主人公として操作するのはリンクという少年です。リンクがゼルダ姫を助けるために冒険するのです。剣、弓矢、盾、爆弾などを駆使して敵と戦いながら、でも一番の主眼はどうやって先に進むのかという謎解きでして、冒険と探検、戦闘力と思考力、動的快感と静的閃きを同時に楽しめるゲーム性が人気なのです。
 ところが! 今回の主人公は、なんとゼルダ姫! いままで助けられる側だったゼルダ姫を操作しながら大冒険というワケなんですよ。

 今作の最大のポイントは「ゼルダ姫は限定的な攻撃手段しか持っていない」というトコロ。でも敵は出てきますよ。みんなカワイイけど攻撃してくるんですよ!
攻撃手段が無いのならばどうすればいいんですか!?
 そこで重要になるのが「カリモノ」。フィールド上にあるモノや倒した魔物を借りるコトができるのです。借りて憶えて呼び出して、敵と戦ってもらえるのです。始めは弱い魔物しか呼び出せませんが、強い敵を倒して借りるほどに強い魔物を呼び出せるようになります。
 強さだけがポイントではありません。それぞれに特殊な能力があり、その能力を使うコトでより強い敵を倒したり、仕掛けを作動させるコトができるのです。

 空を飛んでくる魔物に襲われたら? 槍を投げる魔物で撃退しましょう。氷を吐き出す魔物に出くわしたら? 炎を吐き出す魔物に退治してもらいましょう。強力な攻撃をしてくる魔物が現れたら? 電撃を与える魔物で痺れさせて隙を作りましょう。スイッチが二つあったら? 一つのスイッチの上に岩を呼び出して置いておきましょう。高いところに行きたかったら? 上下に移動する床を呼び出して乗っちゃいましょう。
 こんな感じで、借りた物を呼び出すことで色々と解決していくのです。この敵にはどんな魔物をぶつければいいんだろう? この謎にはどんな仕掛けを用意すればいいんだろう? 戦闘でも謎解きでも、カリモノの力を借りて解決していく。もちろん複数の解決法が考えられますし、どれでやっても正解です。複雑な仕掛けを前にして、これならばいけるんじゃないかなとか、こんなコトしてみたりしてとか、閃きを大事にしながら色々やってみるのが本当に楽しいのですよ。これはまさに新しくなってるのに伝統に則った「ゼルダの伝説」ですよ!

 Switch版になってからの「ゼルダの伝説」シリーズは3Dオープンワールドのシステムを採用していて、自由に動き回れるし様々な特殊能力があって、とにかく自由度が高かったんです。進める順番も自由だし、広大なフィールドに山ほどの要素が散らばっています。ちょっと自由すぎる。いや、もちろんどれも楽しいし歯ごたえもあるんだけど、なんだかメインストーリーなんかどうでも良くなって、ただただフィールドを彷徨いながら冒険し続ける方が楽しくなってしまうのです。
 しかし「知恵かり」では割と進行の順序は決まっているし、それほど広いフィールドでもないし、散らばっている要素も見つけやすいし、なんていうか「適度な広さと自由度」なんですよね。敵もあまり強くないし、操作も難しくない。実際にもほとんど死ぬことはありませんでした。まあ、さすがにボスは相当に厳しかったけどね。

 そんなカンジで、気軽に楽しく遊べる最新ゼルダって手触りなのです。もちろん簡単すぎて退屈なんてコトは全然無くて、ちゃんと頭を捻らないといけない場面もたくさんありますし、エリアごとに特徴もあるので常に新鮮な驚きを与えてくれます。さすがゼルダ。さすがゼルダ姫。
 多分、来週あたりにはクリアしていると思うので、また改めて感想などを書いてみたいと思います。え? なぜしてそんなにクリアを急ぐのかって? そりゃもちろんPS5で発売されたBioWareの「ドラゴンエイジ:ヴェイルの守護者」をプレイし始めちゃったからですよ! こっちもまた面白いよ! 剣と魔法の世界へようこそ!