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地テシ:262 「Ghostwire: Tokyo」ってば!
土曜日の2ステージが終わり「神州無頼街」も残り一週間となりましたが、ここで6月のイベントが決まったという話を。
昔から何度もお世話になっているドナインシタイン博士a.k.a.川下大洋さんのカフェ学会「禁断カフェ」の新作「禁断の昭和ポップス」に出ます。
6/5(日)が大阪扇町・Bodaiju Cafeにて、6/12(日)が東京下北沢・ニュー風知空知にて、いずれも17時からの開催です。
【ドナ禁カフェ】
— 川下大洋 (@dona818) May 19, 2022
6/5(大阪)と6/12(東京)に開催決定!
ゲスト研究員は粟根まこと!
テーマは「禁断の昭和ポップス」!!
予約受付開始は5/25(水)22時!https://t.co/keijNup9oE
まずはドナ研へ研究員登録をおねがいします ♪
参加にはドナ研の研究員登録が必要ですのでお気を付けて。
いつものように理屈臭い博士と理屈臭いトークバトルを、昭和のポップスをネタに繰り広げていきますよ。私は学生時代の音楽遍歴とかを中心に話すつもりです。楽器とかも弾きながらね。まだ内容は固まっていないからどうなるか判らないけどもさ。
「神州無頼街」と「薔薇とサムライ2」の狭間で、この初夏は割とのんびり過ごす予定だったのに、「ドナ禁カフェ」とdopeAdope「フェイクキラーズ」で結構忙しい初夏となりそうです。
さて、前回はこの春の旅公演先ではゲームが捗らず、東京に帰ってきてからはあるゲームにハマっているというお話でした。そう、東京。現在の私の住まいであり、日本の首都であり、日本の経済・文化の中心地である東京に帰ってきてからプレイするにふさわしいゲームにハマっております。
その名も「Ghostwire: Tokyo」。
これは「ゴーストワイヤートーキョー」と読みまして、以前にハマった「Deathloop」のパブリッシャーであるBethesdaさんがリリース、「バイオハザード」シリーズや「逆転裁判」シリーズの生みの親である三上真司さんが率いるTangoGameworksさんが開発した、オープンワールド的なアクションアドベンチャーゲームなんです。
トレーラーを見てお判りの通り、ホラーゲーム風味です。ですが、時々ホラーっぽい演出がある程度で、なんていうか「不気味」程度です。ホラーゲームが苦手な私が言うのですから間違いありません。
怖さよりも面白さや可愛さの方が勝っており、ホラーが苦手な方でもギリ大丈夫だと思います。ギリってのも微妙な言い方だな。でも、ホントにギリ大丈夫って感じなんです。
ザックリと説明致しますと「ある事件で人がいなくなってしまった東京(主に渋谷)の謎を解くために、妹を誘拐された主人公とその身体に取り憑いた謎の男が共闘しながら(でも身体は一つなんだけどね)、闊歩する妖怪たち(サラリーマン風とか女子高生風とか)を退治したり、さまよえる魂を集めたり、思いを残した幽霊の願いを叶えて成仏させたり、犬や猫をモフモフしたりしながら、雨降る夜の東京(主に渋谷)を縦にも横にも(つまりビルにも登れるってコト)大冒険する」ゲームです。ザックリにしては長くなっちゃったけどさ。
これまでにも渋谷を舞台としたゲームはたくさんありました。サウンドノベル系の「街」(←名作!)や「428」(←未プレイ)とか、トゥーンレンダリングアクションの「ジェットセットラジオ」シリーズ(←名作!)とか、アクションRPGの「すばらしきこのせかい」シリーズ(←未プレイ)とか、他にもたくさんあります。
日本が誇るポップカルチャータウンである渋谷だからこそゲームの舞台にしやすいのだと思いますが、「Ghostwire: Tokyo」ではPS5という最新ハードの恩恵もあって実にリアルです。リアルすぎてね、もうね、汚い。
見境無くド派手なネオン、秩序無く並ぶ建物、雑多な街並み、不潔な裏路地。なんかそんな醜さが渋谷のリアルを描き出しています。みんな、渋谷の華やかさに騙されちゃダメだよ。実は雑多な街なんだよ。そこが良いんだけどね。
PS5では光源の反射などを計算して描画する「レイトレーシング」という技術が使えます。ガラスや水たまり、車のボディなどに写り込んだ風景を描写したり、フワッとした影を描いたりできるのです。ツルテカなのです。
今作では雨降る夜の東京(主に渋谷)が舞台ですので所々に水たまりがあるのですが、そこに街頭のネオンなどが反射して映し出されます。これがまた実にリアル。今まで見たことの無いような画面なのでちょっとビックリしますよ。
ゲームシステムとしてはいわゆるFPS(First Person Shooting)の手法を採っています。ほら、主人公目線でプレイするので自分の手や持っている銃だけが描写されるヤツよ。ただし、今作では銃は使いません(弓矢は使うけど)。ではどうやって敵を倒すのか。そう、手から弾が出ます。主人公の手から発射される弾で敵を倒します。これがカッコいいのよ! FPSならではの「手しか見えない」というシステムを逆手にとって、カッコイイ手の動きで敵をバシバシ倒していくのです。
なんていうんでしょう、二本指で空を切ると弾が撃ち出され、印を組むように手を動かすと敵のコアを破壊することができます。まるで陰陽師が技を繰り出すように。
そう! まるで「狐晴明九尾狩」で安倍晴明たちがやっていたような手の動きで敵を倒すことができるのです。つまりまあ、新感線的に言えば「陰陽師になりきって悪霊を打ち祓う」コトができるゲームです。いわば「中村倫也なりきりゲーム」です。いや、それは言い過ぎました。
でもまあ、陰陽師になりきったようにプレイできるのは本当です。エレガントな手の動きで敵を倒したり、形代を翳して魂を集めたり、お札を使って敵の動きを封じたり、九字を切るようにして魂を解放したりします。
また、各地にある神社を祓い清めるコトで行動範囲が広がったり、お賽銭やおみくじでプレイに恩恵があったり、地蔵を拝むとパワーアップしたり、集めた魂を公衆電話から転送するとレベルアップができたり、なんか時代的なんだか現代的なんだか判らなくなるようなサイバーパンクっぷりです。いや、これは「スピリットパンク」とでも名付けたくなるような世界観です。いいな、スピリットパンクって呼び名。自画自賛。
プレイ中の探索や戦闘の概要はこちらのファミ通さんの動画を見て頂ければすぐに判りますよ。
どうですか。グラップルやグライドを使って東京(主に渋谷)を立体的に飛び回ったり、三種類ある攻撃を使い分けたり、お札を使って敵の動きを止めたりと、中二病的な欲求が実に満たされる魅力的なゲームとなっております。
私もまだ中盤なので全貌は把握しておりませんが、比較的戦闘は易しめ。弾も回復アイテムもたくさん手に入るので、割とゴリ押し気味でも突破できます。
オープンワールド風味なので似たような敵が沢山出てきてちょっと単調ではありますが、そのかわりに東京(主に渋谷)を隅から隅まで、上から下まで探索しながら散歩する面白さとか、やたらとあるコレクティブルなアイテムの数々、そしてそれらに一々ついている細かな説明など、戦闘だけでなく探索収集の楽しさが上回っています。
渋谷ヒカリエならぬカゲリエとか、109ならぬ429とか、現実の風景と比較しながら楽しむこともできます。渋谷は坂とか階段とか、高低差があるからやっぱり楽しいよね。
他にも谷中の夕焼けだんだんっぽい階段とか、東京タワーっぽいタワーとか、木造住宅とか団地とか、本当の渋谷には無いようなエリアも混ざっています。ココが東京(主に渋谷)と書いてきた由縁でして、東京をギュッと渋谷に混ぜ込んだような作りになっているのです。
ですので、東京を街歩きするような楽しみもあるのです。ゲームが好きで散歩が好きで渋谷が好きな私が楽しくないワケがないじゃないですか! ないじゃないですか!
陰陽師になりきって(狐晴明九尾狩)、主人公と取り憑いた男という二人のバディ感を楽しみながら(神州無頼街)、冥界と現世を行き来して(偽義経冥界歌)、妖怪たちを倒していく(野獣郎見参!)という、新感線ファンならかなり楽しめる作品だと思います。ていうか、私が楽しんでいます。
PS5ならではのリアルな画面、高品質な音、高性能なコントローラの振動など、ハイクオリティな楽しみが待っていますので、PS5をお持ちの新感線ファンの方はゼヒお楽しみ下さいませ!