韓国におけるフェミニズム

#METOOの運動から 、韓国内ではフェミニズムの運動が盛んであることをみなさんはご存知だろうか。フェミニズムを扱う小説や、ウェブドラマが存在する

この、「예민해도 괜찮아(敏感でも大丈夫)」というウェブドラマは、人気を博し、シーズン2も配信されたほどである。シーズン1では大学内の、シーズン2ではインターン先でのセクハラ(성희롱,ソンフィロン)やこれまでおかしいとされなかった、女性差別発言を取り上げている。登場する女性たちは、これらに悩みながらも、決して屈さずに声を上げていく軽快な話である。男性も女性も、よければ是非見ていただき、いかに日常に性差別が残っているのか、考えてみてほしい。

また、日本語にも訳され、発売されている「82年生まれ、キム・ジヨン」は今韓国では非常に有名なフェミニズム小説である。ベストセラーになったがゆえに、批判する声も強いが、非常に考えさせられる小説だと私は思う。常に息子が優先され、男性が優先される社会を当然だと考えるのは何故なのか。女性の社会進出が増えてきた今も、社会進出と結婚の両立が難しいシステムは一体誰が作ったのか。私たちはこれから女性、男性それぞれにどう向き合っていくのか、考えていかなければならないと思う。あとがきまで読んで、自分の周りを振り返ると、意外に身近な話であったりするので、ゾッとする。K-POPに興味のある子は、こういう本を読んでみてもいいと思う。違う目線で韓国という国を垣間見ることができると思う。

韓国のフェミニズムが盛んであるのに対し、日本は何故それほど#METOO運動も盛んにならなかったのか。私は、「諦め」を感じた。どうせ、私が立ち上がったって。どうせ、変わらない。現状を変えられるのは大人、権力、お金、きっとそんなもので、そんなもの持ってない私たちは、立ち上がっても損するだけ、馬鹿にされるだけ。そんな気持ちがある気がする。実際、私もおかしいと思う状況にいても、私が我慢すれば済むと流してしまうことが多い。

私が我慢すれば済む、と考えている人がいかに多いことだろうか。フェミニズムのみの話ではない。人種差別、外見主義、セクシュアルマイノリティー。声を上げれば叩かれ、黙っていると差別を受ける。それでいいのだろうか。マイノリティーは少数派かもしれないが、決して一人ではない。日本でも、マイノリティーや被差別者に対しての声がもっと上がり、消極的ではなく積極的に、民間から差別がなくなっていくといい。私も、民間から積極的に声を上げれるようになりたい。そう思う。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集