山下達郎 Performance2022 at 熊本城ホールメインホール 8/5
サイアクだった。
いや、ライヴは素晴らしかったですよ。
何がサイアクかって、まず自分のコンディション。ほぼ寝てなく着座してから少し朦朧とした。
スケジューリング、ヘタクソか!
さらに、開演時間の勘違いに気づき入場した時にはすでにショウははじまっていて演出の都合上少しの間立見。山下達郎本人がなんどもMCで語った老人虐待プログラムやろ、これ(笑。オマエの歳で老人いうな)
しかしそれは自業自得。内的要因。
最大の外的要因は、右横の席の二人。時折やや大きめの声で喋ってる。
彼らの話し声と演奏でおそらく当人たちには聞こえてないと思うが、
うるせえ、黙れ
ってなんど言ったことか。尖ってたころの宮本弘次ならきっとステージ上から一喝してるレヴェル。
もう止そう。ネガティヴなことは。
いわゆる“大御所”。そして職人気質なのかなぁ。妥協しないのは有名。
僕はライトユーザーでそんなに聴き込んではいない。ファンとしてエキスパートクラスのあの人に比べるとザ・初心者・オブ・初心者。11年ぶりにリリースされたニューアルバムはまだ聴いてないし、有名どころの曲くらいしか知らない。
そんな状況でライヴに行くなんざ無謀中の無謀。だいたいチケット獲れないらしいし、これまで特に観たいとは思わなかった。現に今回の会場、熊本城ホールの2019年のこけら落とし公演は見事落選。
それが今年はなぜか観たい欲求が強くて。どうせ、獲れないしね〜で申し込んでみたら“まさかの”当選。どうやら、今年はチケ運があるらしく、ヤマタツ以外でも申し込めばことごとく当選。もう、入れ食い状態ですわ。
さて。80年代90年代はアルバム出してお披露目トゥワーというスタイルで他もそれが主流だったが、近年はライヴ主体に変更。ヤマタツの場合それは2019年まで続く。
2020年はオリンピック関係で宿泊やら移動やらが大変だろうからと、そしてこの2年はコロナ禍。ライヴ自体が難しい状況で結果的に3年ぶりのトゥワー。で、トゥワーやるならアルバム出せといわれたとのことでアルバムリリースにいたるらしい。
アルバムについては終盤のMCで、
だろうね。11年も出さないんだから(笑)
知ってる曲、何曲あるかなぁ?1曲目は途中からだったけど、2曲目3曲目は知ってる曲。全体的にはたぶん半分も知らない曲。
中盤。鉄板中の鉄板、“クリスマス・イヴ”。真夏なのに。8月なのに(笑)。喩えるなら、佐野先輩における“Someday”といったところか。ワタシ、なぜか感涙しそう。知ってる曲だから、じゃないですよ。ノスタルジーでもない。なんでやろ?
バンドっていわないんだね。その中には馴染みのあるメンバーがいて実は終始その人ばかり見てた。ホーボー・キング・バンド初代ギタリストのコロちゃん(佐橋佳幸)だ。
佐野くん、佐橋くん借りるけどいいかな?
なんてこといったのかな?なんて妄想。
しかも、コロちゃんメインで弾いてたのは赤いストラト。これは熱いわ(個人的に)
近藤マッチのデヴュー曲のカヴァーの時のギターソロ、惚れ惚れするね。
そういって故大瀧御大の曲。本人ヴァージョン、カヴァーヴァージョン。最近耳にする機会が多い曲。思い出はモノクローム。
途中にホーンセクションが入るアカペラコーナー。ヤマタツのヴォーカル衰えを知らず。
東京公演後、新型コロナヴァイラスに罹患し復帰後初が熊本だったという。そこに僕がいるというのもなんだか奇妙な巡り合わせ。
初日のような気分とも。
以前時折聴いていた、現在でも放送中のラジオ番組のような語り口のMC。罹患して受診した時のエピソードもおもしろかった。
曲の途中に鉄腕アトムのテーマをフューチャーした“アトムの子”。エンディングに近づき徐々にオーディエンスも総立ちに。“BIG WAVE”は僕もいっしょに歌った。
ロックンロールソサエティ、コミュニティの住人である僕にはなんとなく居心地の悪いような感じもしていた序盤だが、そこはそれ以前に純粋な音楽ファン。馴染むのに時間はかからなかった。
しきりに「ロックな歳(69歳)ですから」といって戯ける。
そんな69歳と54歳(ゴー・フォーな歳の僕)がついに出会ってしまった。
瞬時にスパークすることはなかったけど、これから少しずつケミストリーがはじまるのかもしれない。
アンコール含めて約3時間。至福のひととき。
やっぱ、ライヴ最高ぅー!
次回も当選しますように。
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