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そして僕はそこにいた 〜再会の時、再会の街 "Where Are You Now“


佐野元春 & The Coyote Band 
Tour 2022“Where Are You Now”ライヴレポート 九州2Days (5/7,8 熊本、福岡)

2022年4月からはじまった久しぶりの全国トゥワー“Where Are You Now”。その熱狂もそのままに。(伝わればいいなぁ。無理ゲー?)

イントロダクション

全ての彼のファンが待ち望んだその瞬間が遂にやって来た!!

彼のライヴにはやっぱり、

君(僕っすね)がいなくちゃ、
君がいなくちゃ
話がはじまらない♪
(君がいなくちゃ / 2015)



なんてことがあるはずがない・・・とは限らない。どうも。伯朗お兄さまです、こんにちは。(fea. 『危険なビーナス』TBS系ドラマ 2020)



エメラルドのぉ〜
シャツの奥できらめくぅ〜♪
(エメラルド / backnumber 2020)


別のバンドの曲ですけど大丈夫ですか?

なにいうてんねん。ギター、藤田(顯)くんやんか!(笑)

(それでも別のバンドです)

ダ・コヨーテ・バンッ!(語尾上げで)

(ごまかすな!)


いや、僕。リアルにお兄さまなんですよ。リアルに弟いますもん。

リアルリアルって、(出川)哲朗か!

あ、伯朗からの哲朗。上手くないですか?(どこがや!)

相変わらず導入部長いですが大丈夫ですか?うまく掴めたでしょうか?


そもそもこのドラマ自体もう結構前になってしまっているから、誰もピンときてないわ!っていうね、うん。


Macopie is Back!!!


まあ、遂にこの日が来たか!というのは偽らずの感想で、あの雨のクリスマス・デイ、2019年の12月以来の佐野元春(以降、佐野先輩)のライヴ参加。


佐野元春レコードデヴュー40周年を迎えた翌2020年。当初計画された3本のライヴトゥワーは軒並み彼(か)のヴァイラス禍により中止を余儀なくされ、代わって12月になってようやく開催されたのが“Save It for a Sunny Day”トゥワー。

既出のとおり僕は不参加(でも3回チケット買おうとした)。さらに翌2021年のZeppトゥワーもまた然り。これほどまでに佐野先輩のライヴに参加しなかったのは近年珍しい。

それくらいどこかの会場、取り分け福岡の会場に行けば当たり前のようにいつも姿を見ることはできた。そんな僕が、いない。そもそもこの2年に関しては福岡公演すらなかった。


Oh Macopie 
会いたい
君がいない🎵
(ジュジュ / 1989, 2011)


と、親しい元春フレンズだけでなく、誰とはいわないが、あの人も思っていたに違いない・・・なんてことはあるはずはない、とは限らない。

エメラルドのぉ〜♪

(もうええねん!)

正直に話すと、“40年目のシリーズ“、行かないといってたけど、ほんとは行くつもりだった。大阪城ホールに。でもほんとに行っていない。

スケジュール調整せな、思ってて忘れてた・・・。アカンやろ、オレ!


2020年も暮れになるとようやく別のミュージシャンのライヴで福岡に行ってるから、2020年と2021年二つのトゥワーが福岡まで来ていたらなぁ、と思う。

当初予定されていたZeppトゥワーは予定より1年以上遅れて規模も縮小されて開催。リスケジュールするとなったら会場側とスケジュールが合わないことが出てくるのも仕方がないことではあるだろう。

この2年ないし3年間は、

跨ぐなよ?

と、リキさん(長州力)のみならず政府からもいわれていたので、僕が関門海峡を跨ぐことはなかった。


あ、だからか!
だから、九州、福岡公演もなかったのか!
だから、佐野先輩も跨がなかったんだな?
(いや、違うだろ)

ライヴができない分、レコーディングしている

と、佐野先輩が語っていた新作アルバムは2022年4月にまずは配信のみのリリース。そして全国トゥワーの“Where Are You Now”を挟んで7月には別タイトルの“ヤバい”アルバムがリリースされる。


2月15日、新しいトゥワースケジュールが発表されて早速チェック。まずは九州は、福岡はどうなってる?

おおぉーっ!!熊本入っとる。分かってるねぇ。そうなると福岡はどうでもええ。(福岡のファン内で炎上するぞ。笑)

大体、熊本来ないのに全国ゆうとるのが気に入らんやってん(笑)。

佐野先輩に限らずね。

水戸老公でさえ全県回っとるのに。あ、全藩か(史実はそうではない)。

まぁまぁまぁまぁ。落ち着こう。

そこでこのトゥイートとなるわけだけども、あながちこの見解まちがっていないんじゃないかな?そこまで見当違いでもないと思う。

そして、凄いことが判明。

このテキストのタイトル決めたのは前年11月。

後出しジャンケン説を覆す証拠画像(笑)

今回トゥワータイトルのアンサーになっとる!!!

なんか、ヤバくないですか?オレ(笑)

しかしなぁ、熊本。仕事面のスケジュールいちばんガチガチのころやんか・・・。それを踏まえて熊本はスルーの可能性を言及したら、少なからず波紋が広がってねぇ。タブーなん?やっぱそれ、地元開催なのに行かないのは(笑)。

地元開催でも行けないってことありますやんか。チケット獲れなかったとか、ほら!

果たして僕が現れるのはどの会場か?


そして、2016年以来の複数会場参加プランは実現するのか?



やっと本編突入(汗)



結局のところ熊本、行きました。

2022.5.7 熊本

やっぱりか。だよね、って?

いやいや、ちょっと待て。それは結果論であって、そのためのスケジュール調整どれだけ大変だったか知ってる?

まあ、そこは大事なことではないので割愛。

当たり前だと思っていることは、実は特別なことなんだよ。


遂にその日が訪れる。

5/7熊本 トゥワー4本目

市民会館シアーズホーム夢ホールはバンドにとっては9年ぶりの会場。当時はネーミングライツで崇城大学ホールだった。

ここは僕がはじめて佐野先輩のライヴを観た会場。(“Visitors Tour '85)あれから37年、歴史を感じますなぁ。

2012-13 Winter Tour 会場前

開場前に事前予告どおりトゥワーグッズ、パンフレットとTシャツを入手。並ぶの嫌なんじゃ。
パンフレットは9年ぶり、Tシャツに関しては2005年以来実に17年ぶりだ。みなさんが激推しのサンダルは買わなかった。今後も、ない(笑)


入場。席位置至上主義ではないので、何列目だろうが僕には関係ない。

はい、また炎上!!

とはいえ、一桁列ほぼセンター。みんなより遅めにチケット手配したわりには良席。

20分前あたりからローディーさんたちが機材チェック。佐野先輩担当がチェックしているのは、赤いヤツ、ロックジェットにギブソン。今回はアコギなし、か。あ、MacBookのお姉さん、久しぶりです(笑)

最終アナウンスが流れてTHE BANDが終わると場内暗転。定刻から約5分押し。早速立ち上がる人びと。

早えよ!!

まだメンバーも登場してないのに。

右手を上げた沼くん(深沼元昭 Gt)先頭にメンバー登場後ドラムスのシゲ(小松シゲル)、ベースのキリンさん(高桑圭)以外のメンバーが頭上でハンドクラップ。オーディエンスも同化する中、佐野先輩、赤いヤツを持って登場!

いきなり、
やりやがったな?元春!!(笑)

文字数にすれば七文字すっ飛ばすという、1曲目入りからやってくれました。さすがです(なにが?笑)

ある意味、チープスリル(笑)

いっぱい集まってくれてうれしいです。今夜はロックしよう!
80年代といえば、アルバム『Someday』。リリースされてから今年で40周年。同じ年にもう1枚、大瀧詠一プロデュース「ナイアガラ・トライアングル Vol.2』。こちらも今年40周年です。その中から何曲か演奏します。

その言葉どおり、序盤は懐かしい曲が続く。

つい最近、新しいアルバムをリリースしました。タイトルは『ENTERTAINMENT!』。ストリーミング中なんでよかったら聴いてみてください。

誰のライヴでも僕は事前に予習復習はしなくて。佐野先輩に関しては染み付いてるので。だけども、今回は、新しい曲のコーラスワークだけはチェックしてきた。


ウゥ ウゥ ウウウゥ〜♪ 
ウゥ ウゥ ウウウゥ〜♪
(キリンさん、シゲのパート)

今日のこの街の空気には雨の匂いが微塵も感じられなかった。

この2年間。ライヴができない分、僕らはセッションしていて、その中でできた曲です。「悲しい話」!

曲後しばらくギターの歪んだような、ノイズのような、そんな音が続く。

え?なに?なに?どの曲?

と思っていたら鳴り出したイントロ。マジか!カッコいい!「禅ビート」!カッコ良すぎてチョイ涙ですわ。

ライヴでも、何度も聴いてきたのにカッコ良すぎるぜ!!!

作曲をはじめたのが15歳の時。今でもその年代の人たちに聴いてもらいたいと思いながら曲を書いています。よかったら、いっしょに歌ってください!心の中で。

前月リリースされた最新アルバムのタイトルナンバーだ。

国の文化庁から賞をもらいました。率直にうれしいです。みんなのおかげです。この賞をみんなとシェアしたい。

君とふたりなら
世界は開いてく

数年前、ホーボー・キング・バンドの演奏で聴いた時と今回のコヨーテ・バンド。やはり風合い違うなぁ。

パンデミックに戦争、そんな世の中になるなんて思ってもみなかった。なんだかめげてしまう毎日だけど、みんなで踊ってロックしよう!

残酷なことばかりさ 愛が分母でも。

続く「銀の月」。事前予想でギターソロ、間奏は藤田くん、アウトロは沼くんだなと思っていたけど、答え合わせ。両方とも藤田くんでした、と。この曲のライティングが特に良き。


そして恋に落ちれば誰もが愚かになる曲。

この時佐野先輩、ドクターストレンジふうのムーブをする(笑)。なお、福岡ではなし。

冒頭の決めポーズ、はじめて正面から見ましたわ。福岡で。もちろんシンクロ。

この曲の時の例のダンス。熊本では僕らに背を向け、福岡では正面向いて。

熊本の震災から6年。今も復興にがんばっている人たちに。タイトルは、人生は美しいって意味です。

じんわり涙。

そこから2曲終わって本編終了。ここで久しぶりにオーディエンス側にマイクを向ける以前は定番だったムーブ。

再びバンド登場。このご時世、コール & レスポンスはなしのラジオの歌。鳴り止まない拍手を制すると、

雷鳴ドラム!

コアなファンの方(なんどもいうがオマエは違うんか?笑)、いつもディスってスマンの涙(銀次さんふう)

こんなふうに茶化してしまうのはオレのせいかもしれないんだぜ。(それ以外なにがある?)

実質40周年トゥワーなんで、まあ、演るのはいいでしょう。アンコールラストは僕が自分のテーマ曲という「ヤング・フォーエバー」。コロちゃん(佐橋佳幸)パートは藤田くん。

ダブルアンコール。
コヨーテ・バンドでのライヴでも定番となった迷路で吠えるハックルベリィフィンの歌。

ちょっと前に40周年。熊本でライヴできなかったことを残念に思っていました。

そして、新しい時代にと告げられ「New Age」で幕。

7/6に新しいアルバムがリリースされます。タイトルは『今、何処』。笑わないでね?(おどけた感じで)『今、何処』(微笑)。

前日に発表されてるのに、

凄くいいアルバムです。詳細の発表を待っててください。

昨日発表されとるがな、とツッコミ入れときました。心の中で。

そして、オフィシャルFBでの煽りを受けてか、

今夜は、くまモンでなかったね〜(笑)
2019.12月 オフィシャルInstagramより

すぐそこに夏の匂い〜どころか、もう夏の熊本。オーディエンスも熱かった!


5/8 福岡 トゥワー5本目

このテキスト中盤で福岡はどうでもええゆうといて、テメェ、どの面下げて福岡来てんだ?って話ですけども(汗)。まあ、落ち着いて。

福岡市民会館を訪れるのは1年ぶり。
佐野先輩にかぎれば6年ぶりだ。1年前のあの日のバンド(LOVE PSYCHEDELICO)にも沼くん居たなぁ。

いよいよ開演って時にローディーチームがステージ左袖でグータッチしていたのが、とてもいい感じ〜♪

流れ的なものは熊本と同じ。

期待にたがわず、熊本とは違う曲でやってくれました(笑)。そういったハプニングもまたライヴの醍醐味の一つ。

「禅ビート」前のギター、ギュウィーンてなった時、

来た来た来た来たーー!

って思わずつぶやいた。

途中、シュン坊(渡辺シュンスケ Key)前だけモニターがあって、しかもなんでシュン坊だけしか映ってない?と思ったが、シゲのドラムセットのアクリル板で、反射してるだけだった(笑)。

本編ラスト、弦楽器3人が前に出てくる時、サイドステップでインしてくるキリンさん。この時の曲は熊本でのブリッジに代わり、さみしげなエンジェルの歌。

途中もう1曲熊本とは代えてきた。

福岡で40周年ライヴできなかったこと、ニューアルバムに関するMC、今回はなし。

【妄想】
終焉後、楽屋にて。

佐野さん、ヤバいアルバムの告知忘れてましたよ!

うそーーっ!!!


この日はイヤモニの調子が悪かったらしく、途中その思いがピークに達した時、やや怒鳴り気味だった。久しぶりに、30年ぶりかな?“怖い元春”が見れた。

とはいえ、ほぼゴキゲンの佐野先輩。両日とも、

みんな、いい感じ?(微笑)

2日間のいで立ちは熊本がライダース、福岡がグレーのジャケット。

今回トゥワーの見どころは藤田くんにシゲだな。

今度のアルバムが“ヤバいアルバム”なら、今回の藤田くんもヤバい(笑)

前日とまったく同じ汗のかき方のシゲ(笑)

そして今回のトゥワー、ライヴ。めちゃめちゃ踊れる!まあ、いつもだけど。特にさ!

あくまで個人の感想であり、効果を保証するものではありません・・・。

が、間違いない!!

佐野元春本人がいうまでもなく、コヨーテ・バンドは今、最高最強だ。

元春本人からそういわれて、うれしかったと福岡公演後自身のSNSでつぶやいたキリンさん。自身の活動や他のバンドの活動もあるのに、いいね!なおさら好きになった。

今度熊本来た時はいっしょに太平燕(タイピーエン)食べに行きましょ(笑)


アウトロダクション

最高の2日間。地元だからというのもあるけど、特に熊本。ヤバかった。トゥワーはまだまだ序盤。どこまで上り詰めるのだろう?

今回トゥワータイトルは次期“ヤバいアルバム”のタイトルと同じ。が、しかし。その次期アルバムからの演奏は先行シングル「銀の月」以外なし。

ということは、アルバムが出たあと更なるトゥワーはほぼ確。

このシナリオは、全然悲観的ではない。

そして僕は愛しい彼にいう。信じてゆく、と。



ありがとう、佐野元春 & THE COYOTE BAND。
また次のライヴで。その時まで。


THE COYOTE BAND 
佐野元春 ヴォーカル、ギター、タンバリン、ブルースハープ、マラカス、ピアノ
深沼元昭 ギター、バッキングヴォーカル
藤田顕 ギター、バッキングヴォーカル
高桑圭 ベース、バッキングヴォーカル
小松シゲル ドラムス、バッキングヴォーカル
渡辺シュンスケ エニイキーボーズ、バッキングヴォーカル


and・・・
サカグチマコト 心のバッキングヴォーカル(熊本、福岡のみ。笑)


※MCはすべて要約。


Macopie will Return, Moto Live.



※カヴァー画像: 2021年Zeppトゥワー初日 オフィシャルFBより (撮影アライテツヤ)

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