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傾きかけた家族経営の文具店を、従業員100名規模の企業に成長させた話【5話】

こんにちは、MACオフィス note編集部 のこんやです。

実は町の小さな文具店から歴史が始まったMACオフィス📖✏️
家族経営の文具店が、なぜ従業員100名規模の "オフィスをつくる会社" になったのか…?代表の池野に聞いたところ、面白いドラマがあったので少しづつ物語調にしてお話していきたいと思います。

▼ 1話からご覧になりたい方はこちら

【前回の振り返り】
実家の文具店を立て直すために、家族の人件費の削減を行った4話は不穏な空気で幕を閉じました。そのようななか、池野が突破口を見つけるために考えたの次の一手とは?

第5話、ご覧ください!



みなさんは、インターネットがまだ世に普及していない時代を思い出せるだろうか。今でこそ、ネット通販を使えば次の日には注文した品物が自宅に届く。そんな生活が当たり前となった今、もはや便利とすらも思っていないかもしれない。

1990年代半ばの日本はインターネット黎明期だった。当時はまだ、インターネット環境も整っておらず、通信販売といえばカタログが主流だった。冊子にとじ込んでいる申し込み用紙をファックスを通して注文する。

「家業であるこの小さな文具店をつぶしてはならない」私は当時それだけを考えていた。たいていの文具は、すでにコンビニやスーパーで買うことができる。専門店の存在意義は昔より小さくなっていた。あれやこれやと考えるより、まずは手立てを打つことが先決だった。

そこで私は姉と共に、独自のカタログを製作した。店の売れ筋の商品をピックアップし、メーカー各社のカタログからその商品部分を切り抜き、ひとつひとつをのりで貼り付けていく。そんなパッチワークのような工程を積み重ね、ホッチキスでバチンバチンと製本した。こうして、出来上がった厚み2センチほどのお手製カタログを持って、私は近隣会社へ飛び込み新規開拓に努めた。

カタログは手作り感溢れる代物だったが、それなりに注文が入ったと記憶している。私は、共に製作に励んだ姉と喜び合ったが、それも束の間だった。店が抱える借入金8,000万円のことを思い出したからだ。事務職の方が消費する文具は一ヶ月2,000円。10名が働いている事務所であれば月20,000円。そこから値引きをしたらどれほどの利益が残るのだろうか。そして、このままの商売を続けていったら、借入金を返済できるのは一体何年後になるんだろうか。気が遠くなるような話だ。

今のままではだめだ。もっとインパクトの大きな施策に乗り出さなければ「丸池文具店」は守れない。私は考えを尽くした。


第5話はいかがでしたか?
家族の人件費の削減、独自のカタログ作成と取引先の新規開拓と改革を進めてきたなか、「丸池文具店」を守るための次なる一手とは?
次回もお楽しみに!

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