⁑お知らせ⁑文藝春秋BOOKSに「猫を棄てる」感想文が掲載されました。
先日、noteに投稿した記事「棄てられた猫、棄てられなかった猫」が、文藝春秋BOOKSに掲載されました。
村上春樹さんの作品を初めて読んだ私が、感じたままを言葉にした文章。
より多くの方の目に触れる機会を頂けたことが嬉しく、心から感謝しております。
こんな風に広がる本の輪を、大切にしたいと思います。
いつも読んでくださる皆様、noteの中で見つけてくださった方々、本当に有難うございます。
感想文を書いてみようと思ったのは、私にとってひとつの挑戦でした。
たとえばお芝居を観た後に同行者と感想を言い合うと、私だけ観点がずれていることがよくあるのです。
「何でそんなとこを観てるの…。」或いは「あそこを見逃すなんて、なに観てたの!?」ということになります。
だから私は、的確な感想が言えるようになりたい、どんな作品でも『正しく』鑑賞したい。そう思い続けていました。
小学生の頃、そんなことを考えて読書感想文を書いたことはありませんでした。
かっこいいことを書いて皆のお手本になろうとも、皆と同じことを書こうとも思いませんでした。
それでも国語の先生は、私の原稿用紙に大きな丸を書いてくれました。
感想文に、正解はありません。
他のクラスメイトたちも、おそらく皆、丸をもらっていたはず。
自分の目が何を観ているか、この耳がとらえるのはどんな言葉なのか。
そういう自分の感覚をついつい無視してしまうのは、多数決に従ったほうが安心できるからでした。
これからは恐れずに(多少は気をつけて)なんだかずれた感想でも、堂々と述べようじゃありませんか。
大人になった今こそ、感想文を書かなくては!
始まったばかりの夏の気配に、わくわくしています。
今日も皆様にとって、素敵な1日となりますように。
https://books.bunshun.jp/articles/-/5615