わたしの好きなもの~本~
わたしの好きなもの。その中の一つは本だ。わたしの家は母が熱心な教育ママであったことから、中学に入るまで漫画を読んだことは無かった。またテレビもほぼ見させてもらえず、アニメは幼稚園で卒業し、ドラマは朝ドラと大河ドラマのみ。バラエティはためしてガッテンと私の家でのテレビのラインナップはNHK尽しだった。音楽においても同様で、JPOPのCDは一枚も持っておらず、何故か瀧廉太郎のCDはあったのでそればかり聞いていた。中学に入るまでキムタクの意味も知らず、モーニング娘。にどんなメンバーがいたのかも知らなかった。ゲームも漫画も知ら無いまま育った私はお利口さんな子供だったかと言うとそんな訳でもなく、極々平凡に成長した。
今考えるとそんな娯楽の無い中でよく生き延びていたな、と思う。
そんな私にとって小学生の頃の最大の娯楽は本だった。
親から買い与えられた本は赤い鳥という子供向けの作品を集めた本だった。国語の成績を上げるためという名目で買い与えられた7巻セットをボロボロになるまで読み尽くした。青い鳥文庫と呼ばれる小学生向けの本も大好きで、小学校内図書館の青い鳥文庫はほぼ全部読み尽くした。特にパスワードシリーズが大好きだった。
中学受験の時にはハリーポッターを読むのを楽しみに勉強を頑張った。
中学になった時に初めて漫画に出会った。初めて読んだ少女漫画はライフといういじめをテーマにした本だった。
そして中学生になるまでは少女漫画を馬鹿にしていたが、友達の影響でいつのまにかリボンっ子になり、お年玉(親からはお小遣いをもらえなかったため)で漫画を買い集め、ブックオフでは何時間も立ち読みをした。種村有菜の綺麗な絵と少しエッチな内容にはドキドキした。
大人になった今では学生の時にハマった漫画やアニメやバラエティの話題には参加できず、親を恨んでもいる。だが本好きにしてくれたことは感謝している。
テレビや漫画からも生きるための指針を教えてくれることはあるが、本から教えてくれることの方がより私の中に染み付くような気がするのだ。