藍染めの旅
つつつつつつつ、ついに!
念願の藍染め体験をしてきました。
いつもの旅友と、元々の予定変更で行きました。元々の予定とは、英彦山にいって神宮へお参りすることだったのですが、どうやら工事中。それで、改める事にしました。
さあ、代わりに何の旅にする?
私のやりたい事リストの中から、旅友に選んでもらえました。
藍染めです。
今年の5月ごろ、私の通う着付教室に藍染師が来られて、反物を見ながら色々話を聞いたのです。
藍染めの為の植物の種を守った人がいたから、今もなお藍染めがあるのです。世界大戦中に、食べ物以外の植物を作るなんて!と、禁止されたそうですよ。
隠れて種を守って育ててくださった方の話とか、藍の1番(色の番号)は、日本を代表するもののひとつの東京スカイツリーの色だとか、藍染めは、防虫防臭効果があるから、戦さに行く人達に好まれていた着物だとか。興味深いお話をたくさん聞いたので、いつか藍染めの着物を着てみたいという夢もできました。
さて、じゃらんさんにお世話になって、予約完了。久留米絣の久留米へレッツゴー。
電車とバスを乗り継いでの遠足です。
旅友運転上手なのですが、レンタカー予約が取れなくて。
西鉄久留米駅に到着して、右も左もわからぬ私たち。バス、バス、バス、バス停どこー。
あら!搾りたてみかんジュースの自販機!飲みたい〜けど、今いらない。
キョロキョロしながら、歩き進み、エスカレーターを降りたら、奇跡的に目的の55番バスの到着レーンに立っていた私たちです。
55番バスに乗ること44分。長い…
目的地の久富というバス停にようやく到着しました。
さて、歩くこと10分ちょっと。
歩きながら、コスモス写真撮ったり、アサガオ写真撮ったりしながら、進みます。
そして、到着!【藍華田中絣工房】さん。
可愛いカフェあるよ〜〜って写真撮っていたら、中からファンキーな髪型のお兄さん登場。
そそそそ!その髪型は、5月に学校に来られた藍染師と同じ髪型ではないですか。
藍染めする人って、髪型同じなのかしら…
当日お兄さんのことを師匠と呼ばせていただいたので、ここからはファンキー兄貴を師匠と書きます。
師匠は、早速ハンカチを持ってきて、染めるための説明をしてくださいました。
丸い模様のイメージがありましたが、ボーダーが可愛い!と、思って、私と旅友はボーダー柄に染める事にしました。
準備を終えたら、藍の工房の中へ入場!
蒅(すくも)を見せてくださったり、ツボの中の藍は3ヶ月くらいしか使えないとか、疲れちゃうから3回使ったら、休ませて、隣の壺を使うとか。教えてくださいました。
藍たちはあんまり寒いとダメなんですって。25℃くらいがお好み。
30秒、藍の中でハンカチの絞ってないところを広げて染料を染み込ませて、外に出して絞って、10秒空気に触れさせて、また30秒壺の中へ。それを繰り返して繰り返して…
どんどん色が濃くなってゆきます。
私の藍の壺は、お疲れ気味だったようで、染まりがゆっくりなので、3回壺を移動しました。
旅友の壺の藍は絶好調。なんか、ものすごく黒い!!
師匠も旅友のハンカチを見て「黒光りしてますね」って。
いつも見ている人が、黒光りって言葉言ってるから、相当黒い藍色なのであろう…
「黒すぎるやん」って心配になっている旅友。
さて、いよいよ染めタイム終了。
綺麗な水で余計なものを洗って、乾燥機へ…
どんな藍色になるのでしょう?
何とまぁ!綺麗なインディゴブルーです。
旅友のもかっこいい藍!
大変満足いたしました!
この素晴らしい体験が¥2500でできるのです。
そして、師匠…藍染め愛もあるけれど、コーヒー愛が強めです。コーヒーが好きすぎてカフェ、作っちゃいました。その名も鵲珈琲(カササギコーヒー)。
我々がせっせと職人のように染めているとき、師匠はコーヒーについて語ってありました。
おかけで、もう、終わったらコーヒー飲みたいの一択でした。
豆もこだわってあり、色々あったので、オススメは?と尋ねると、師匠はにっこり「コーヒーシェイクです」って。まさかの回答でしたが、私たち2人ともコーヒーシェイクいただきました。
美味しすぎました。タルゴナコーヒーみたい。
コーヒー飲みながら私たちは、見つけていたお昼ご飯屋さんにどうやって行くか会議…
足がない…。徒歩で30分。タクシー呼んでもらう?
タクシー呼べますか?と師匠に尋ねたところ、「羽犬塚駅まで送りますよっ」て。
「いやー、いやー、申し訳ないので、自動車学校のバス停までで」と意味不明な行き先を伝える私たちに、師匠はハテナの顔。
「じ、実はお昼ご飯食べて帰ろって話してて」と打ち明けると、「お店まで送りますよ」って優しい師匠。
お言葉に甘えて、私たちは師匠の愛車に乗せていただき、お昼ご飯にありつきました。地元でも人気店でいつも満席で、師匠も入ったことないというお店です。
陣弥さん。運良く私たちは入店できました。
食べ終わると…
また足がない私たち…最寄りバス停自動車学校のバスは、次のバスまで30分以上待ち…
食べ物消化活動の為に歩くか、と、JR羽犬塚駅までしゃべりまくりながら歩く私たち。
途中、道が合っているのかわからなくなり…
「線路沿いに歩こう」
「そうね!山下清戦略ね」
「え、スタンドバイミーやけど」
という感じで…鳥栖行きの二両の電車とすれ違うと
「嘘でしょ!鳥栖の電車が後に向かってるってどういうこと?博多ってこっちやないん?」
「今どこにおるとよ?鳥栖を超えてたわけ?」
「ここ、福岡じゃなくて、佐賀?」
「太陽の位置確認!こっち、南!」
と、まあ賑やか歩行者2名。
線路沿いにとにかく太陽に向かって歩いたら無事羽犬塚駅に到着しました。
博多まで1時間もかかるって…まあまあ遠くまで来たのね私たち。
言うまでもなく、博多駅まで爆睡の私たちでした。
近場で、良き旅でした。
自分で染めた藍染めハンカチ、自慢しまくるぞー。おー!