マツダミヒロさん×渡部建さん 出版記念コラボ講演会 2023.1.28 〜その2
興奮のうちに、その1を綴った「質問力」がテーマの講演会。
マツダミヒロさんのパートから、続きを。。
さて、
「質問力を上げるには、どうすればいい?」
開始早々の質問が、こちら。
ミヒロさんがよく受ける質問であり、私も最も知りたいと思っていたことだ。
一生懸命考えて、私が出した答えは
「ひたすら、質問をする」
そもそも良い質問とは、自分で考えて答えを出すためにある。
ところが、私たちには今、ものすごい量の情報が、”間”をカット編集までして与えられ、考える隙が少しもない。
まずは日常に、隙・余白を作ることが必要である。
そして、質問上手になるコツは、なんと質問をしないこと。
(私、真逆の答えやないか😭)
相手の思い、話を聞かないと、良い質問はできない。
初めにすべきは、質問ではなく話を聞くこと
なのである。
”聞く”ために大切なことは「渡部さんの講演に全て詰まっていた」とミヒロさん😂
※内容は〜その1をどうぞ
「ぜひ、この本をお買い上げください」という茶目っ気ある”推し”に、会場は笑いに包まれた。
質問はフォーカスを変える
例えば
「今日あった、ちょっとしたいいことを教えて」
「今日あった、腹が立ったことを教えて」
脳は、質問をキャッチすると同時に、自動で答えを探し回る。
前者について考えた人は「今日はいい日だったな」と感じるし、
後者について考えた人は「今日はイヤな日だった」と感じることになる。
どんな人生、どんな日々を作るのか
は、自分に投げかける質問次第だ。
「なんで?」という質問は、
言い訳しか生まない。
子供に対して「なんで💢」と怒ったことのある方はお分かりだろう。
…残念ながら、更にこちらの怒りが増すような答えしか返ってこない。
この「なんで」を変えると、特に自分との関わりが大きく変わるという。
人は、自分に対して一番多く「なんで」を使ってしまう。
「なんであんなことをしたんだろう」
「なんで私はできないんだ」
言い訳しか生まない「なんで」の代わりに使うのは、
「どうすれば?」
という質問だ。
フォーカスが一気に解決策へと向く。
誰がどんな状態で聞くか
いつも忘れずにいたい問いが
「目の前の人を喜ばせるために、何ができるだろう」だ。
これを持って人と接することは、家族関係、友人関係など全ての人間関係、つまりビジネスにおいても非常に大切な成功の秘訣だ。
そして、教えるのではなく、考える機会を作るという意識で言葉を紡ぐこと。
誰が、どんな状態で聞くかによって質問の届き方は大きく変わるのだから、いつも自分を大事にすることも忘れずに。
渡部さんとミヒロさん、それぞれ全く違う間合いでありながら、コンビのように息ぴったりで楽しいおふたりの対談では。。
「相手に興味関心を持って聞く」
それができれば、他には何もいらない。
食通の渡部さんは、職人さんが命を込めたお料理の話が知りたくて聞きたくて、いつも前のめりに質問をするそうだ。
有名人だから、美味しい店だから、というだけのいわば薄い関係ではなく、
渡部さんがお店に行く時には、
「何を着て行こう」
というデートのような気持ちや
「報告をしに行こう」
とお世話になった先生に会いに行くような気持ち
「あの見習いさんはどんなふうに成長したかな」
という親戚のような気持ちで、
心を躍らせながら行くのだそうだ。
「わかる、わかる」と同意したミヒロさんも、食べることが大好き。
「そんなふうに来てくれるお客さんに対しては、自然と仕入れから変わるよね。」
という言葉にも、2人で大きくうなづいていた。
渡部さんがお店の方から”エコひいき”される理由は、ここにある。
当たり前のことが言えない自分にする質問
渡部さんは、お店の人に「美味しい」を言わない人が多いことに疑問を呈した。
「当たり前のことほど、あえて口に出して言う方が良い」に対して、ミヒロさんから
「ご家族に対してはどうですか?」
という鋭いツッコミが。。
「うーーん、うーーん」と俯いて唸る渡部さんに、ミヒロさんが普段からご自身に使う質問を披露した。
「今日が最後だったら?」
あっという間の2時間
大笑いしながらコミュニケーションの真髄を教わり、体感した。
幸せになるのは、案外簡単なことなのかもしれない。