ドイツに住んでみて(8)
まだの方、「ドイツに住んでみて(1)」をお読み下さい。
22.生活一般について
ドイツでは、当時から環境についての意識が強く、生活していてゴミが出ない。カミサンのママ友が、ドイツ人のゴミは少しなのに、日本人のゴミは多い、と言っていたが、まさにその通り。そもそも、日本のような過剰包装がない。
ゴミ箱は家の前に置いてあって、ゴミ収集車は各家庭の前にあるゴミ箱のゴミを収集する。日本ではゴミ袋が標準化されているが、ドイツではゴミ箱が標準化されていて、収集車にセットしてゴミをゴミ箱から収集車に移す。
明かりが暗いことも、日本と違うところか。日本だと、くらいところで本を読んだりすると、目を悪くする、と言って、明るいところで作業するのが一般的だが、ドイツ人は、人にもよるけど、くらいところで作業する傾向にあるようだ。
会社でも、ドイツ人の部屋はくらいことが多く、その中でパソコンのモニターだけが光っている、という感じ。家でも、煌々と明かりがついているのは日本人の住む家、という感じ。
ドイツでは、子供に対して日本のように甘くない。良いことか悪いことかわからないけど。例えば、レストランなんかだと、子供が遊ぶ場所が用意してあって、子供はそこで遊んでいて、親は食事している、と言う状況になることがある。
服も問題である。特にカミサンは背が小さく、ドイツサイズだと子供服になってしまう。ところが、子供服でシックな服ってのはなく、大人が着るにはちょっと、と言う服ばかり(らしい)。
服と言えば、一時帰国した際に、仕事用のカッターシャツを買っていこうと思って、デパートで選んでいたら、「カジュアルですか?」と声を掛けられてしまった。一瞬驚いたが、自分がドイツの習慣に染まっていたのだろう。たしかに、会社でセミナーがあって、一番後ろの席で聞いていたが、男性はみんな真っ白のカッターシャツだった。今は違うだろうけど。
いろんなもののサイズも違うが、一番実感したのが、トイレ。男子用の小便器の位置が高いのである。私はそんな背が低くないので良いが、背の低い人だと届かないんじゃないかと思う。大便器の方も位置が高いし、洗面所の洗面台も高い。日本に戻ってから、どちらも異常に低く思えた。
時計に温湿度計がついているのは、日本でも珍しくないが、ドイツの場合はそれに気圧計がついていることも多い。最近、日本でも気圧が下がると頭痛がしたり、むくんだり、と話題になっているようだが、当時からドイツ人は気圧を気にしていたようだ。
私の住んでいたアパートは、3階建てで、各階に1世帯が住む構造になっている。ドイツは日本より治安が悪いためか、アパートでは建物の入り口と、各世帯の部屋の入り口にドアロックがある。日本でも、高級マンションなんかではそうなっているのかな?
で、うちの大家さんは、このあたりでは盗難などないからと言って、建物の入り口のドアロックは常に解放していた。ちなみに、大家さんは我々と同じアパートの2階に住んでいた。ただ、配電盤が各世帯の部屋の外にあり、一度それをいたずらされたことがあったけど、その程度だったかな。
田舎なので治安もいいのだろう。
ドアはオートロックだった。
23.番外編
ドイツの国旗をご存知だろうか。わからない方は一度、国旗を見てほしい。解説抜きで。色は、上から黒、赤、黄・・・ではない。一番下は金色である。まあ、細かいことは私もわからないけど、ずっと勘違いしていたことは確かである。
24.終わりに
思い出すままに書いてみました。海外(特にドイツ!)に在住されているからからもスキ!をいただいたりして、こんな内容で良かったのか、と若干、後悔気味です。でも、思い出したら、また書くかも知れません。
お読みいただき、ありがとうございました。
(おわり)