見出し画像

エアロフォンのススメ(購入後レビュー)

昨年末、「エアロフォン」という電子楽器を購入した。
おかげで、音楽演奏にはまりQOLが爆上がりした。
購入直後のレビューを書いてみようと思う。

元々、楽器演奏をしたい、という欲はあった。
子供の頃はオルガン・エレクトーンを弾いていたし、
小学校から中学、高校まで吹奏楽部に入っていた。
社会人になっても社会人バンドに入っていた時期もあった。
日常的に音楽にふれる機会は多かったのだ。

吹奏楽部をやめてからも音楽への渇望はとどまらず、
ケーナ、オカリナ、ウクレレに手を出した。

しかし、続かなかった。
理由はいくつかある。

・合奏が負担になってくる
おそらく社会人バンドが続かない人の理由の1番がこれではないだろうか。
仕事や家事、趣味が忙しく、練習時間がとれない。
うまくならないので合奏練習にでるのが辛くなってくる。
なので、辞めてしまう。
合奏が楽しいのはわかってはいるが、演奏会までの練習を考えると、
生活の結構な部分を犠牲にせざるを得ない。
それが辛くなってくる。

・練習するまでが面倒くさい
楽器はどうしても音が出てしまう。
マンションやアパートの集合住宅では、近所への騒音となりまず不可能。
そうすると外へ練習しに行くしかない。
公園・河川敷・カラオケボックスなどあるが、
いずれも微妙である。
屋外は晴れならいいけれども雨が降ると練習できないし、
夜間の練習も真っ暗で危険。
カラオケボックスは使いやすいけど、料金はかかるし、
混んでいる時間もありいつでもできるとは限らない。
そもそも、近場でもそこまで行くだけで結構面倒だ。

・練習に時間をかけられない
社会人にもなると、練習のための時間を捻出するのが相当しんどい。
忙しい毎日の、隙間を縫うようにしかできないわけだが、
新しい楽器を演奏しようとするとそこがハードルになる。
練習にかける時間を増やすのが最短でうまくなる方法だが、
社会人はあまり時間がかけられないため練習できず、
うまくなる実感がもてないまま辞めてしまう。

音楽が好きなのは間違いないのだが、
これらの障壁でいまいち再開できずにいた。

なんとかならないか、と悶々としていたところ、
出会ったのがエアロフォンだった。

.感想
今回購入したのはAE-20SCという、最新機種。
買って1ヶ月以上たったが、感想としては「買って本当に良かった」だ。

まず、上記の欠点をすべて克服しているといっても良い。

・スマホとBluetoothで連携することで、一人で合奏できる。
Bluetooth連携でスマホのミュージックをエアロフォンのスピーカーで再生できる。
これによって一人でバンドと疑似合奏ができる。
T-SQUAREや北宇治高校吹奏楽部とコラボしたときはもう鳥肌立ちました。

・速攻で演奏の準備ができ、家の中でも全力で音を出せる。
準備はスイッチを入れて構えるだけ。
家の中でもボリュームを絞ったり、ヘッドホンをつけられるのでご近所迷惑もない。
朝昼だけでなく真夜中でも気兼ねなく演奏できるメリットは、何者にも代え難い。
しかも、防音室を作るといった設備投資と比べれば、格安。

・ちょっとした隙間時間でも楽器演奏ができる。
とにかく準備が簡単なのと、後片づけも唾を捨てるだけ、という超絶シンプル。
たまにマウスピースも洗わなきゃいけないけど、
他の楽器と比べても準備と終了に手間や時間がほぼかからない。

また、上記のように時間を選ばずに演奏できることから、
帰宅してちょっとした隙間時間でも吹くことができる。

これは非常に重要なことで、
楽器練習が続かない最大の理由は、毎日練習するだけの余裕がとれないから、だ。
しかしエアロフォンなら、わずかな余裕さえあれば楽器を吹けてしまう。
この機動力は、本当にすばらしい。

このように、エアロフォンのいいところをあげてきたが、
実際に吹き込んでみて、予想以上に良かった点もあった。

まず、音が思った以上にリアルでバリエーションが多かったこと。

AE-20はなんと驚きの271音色。
いまだに、すべての音色を把握できていない。
正直、サックスとトランペットの音が出れば、と思っていたけど、
シンセ音だけでも豊富にあり、気がつけば二胡とかバイオリンとかクラリネットとかオーボエとかディストーションギターとかとかとか・・・

とにかく飽きないのである。

特に、チューバがあるのは、元奏者としての血が滾った。
高校生以来にチューバパートを吹いてみて、
「ああやっぱチューバが一番好きだ・・・」と涙を流しそうになった。

さらには、すべての楽器でトランスポート(移調)ができる。

個人的に、楽器を吹いていてもっとも苦手だったのがこの移調だった。

一度B♭管からC管への乗り換えをしようとしたが、
頭と指がついていけず挫折していた。

しかしエアロフォンは設定を変えるだけ。
調が違う楽器が吹けるのはもちろん、
耳コピーで調がつかめない曲でも、移調させることで楽にふけるようになった。

これは、自分の中ではかなり衝撃的だった。
耳コピーでふける曲が圧倒的に増えたのだ。

今では、持ち歌、持ち曲のレパートリーを総ざらいして、いろんな曲を吹き比べている。

まあ、こんなことばかりしていると、楽器はうまくならないのだけれど・・・

とまあこんな感じで、エアロフォンが我が家にきてからは、
学生時代に止まっていた時計の針が急に動き出したような感覚を覚えた。

学生時代もほぼ毎日学校で吹いていたけれども、
今では、家に帰ればまずエアロフォンだし、
危うく寝る時間を過ぎそうになるくらい演奏に夢中になるし、
何なら寝る前にも手にとって軽く演奏しているくらいである。

ここまで手軽に、ほんとに気が向いたときに、
ぽんと演奏できる楽器は今まで見たことがない。
もはや完全に生活の一部になってしまっている。

今のところ自分で演奏して満足しているだけだけど、
将来的には演奏動画を作ってみたり、なんらかしらのライブで演奏してみたい気もある。

まぁなにをどうすればいいのかまったくわからないけど・・・。

しばらくは、気の向くまま演奏ライフにはまってみようと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?