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【棚卸し】仕事で一番つらかった時の話。

こんにちは。すぎおこと杉本美晴です。
本日は、昨日のnoteにも書きましたがこれまでの営業生活の中で一番しんどかったことをつらつらと書いていこうという企画でございます。

こんなことでへこむなよ!と思うかもしれませんが、最後まで読んでいただけますと嬉しいです。

▼自信満々で挑んだプレゼン大会

私が一番つらかった時期は、新卒2年目の9月ごろのことでした。

うちの会社には「チャレンジチームリーダー制度」という珍しい(?)制度があります。具体的は、管理職になる前に数名のメンバーのマネジメントをし、半年間の試用期間を経てプレゼンで昇格できるかが決まる。といった制度です。

このチャレンジができる人、というのは基本的に自立して成果を上げられている人というのが基本になるのですが、私は2年目の9月でその打診をいただくことになりました。(今思えばかなり早く打診をもらえたなと思っています、感謝です。)

このチャレンジチームリーダーになるにもプレゼンが必要で、支店内のリーダー・マネージャーの前で「自分の過去の実績」「なりたい姿」「どんなチームにしたいか」などを5分程度で発表します。

当時は5人くらい一緒にプレゼンをする人がいたかな‥と。その中から選ばれるのは、一人だけだったのでこちらも必死でした。しかし私には自信がありました。プレゼン力には自信があったし支店でも一番の業績を出していたので余裕だろう。そんな思いで高をくくっておりました。

▼人間性の低さを指摘される

しかし、結果はチャレンジチームリーダーになれず…しかも5人の中で最低評価だったと思います。

私の中では、「なぜ」の二文字が頭から離れませんでした。こんなに業績を上げているのに他の人にするなんて、上司たちはセンスがない!と怒りも覚えていた気がします。その時の上司のフィードバックを今でも鮮明に覚えているのですが、納得できない私に直属の上司に言われた言葉が、

「お前は人間性が低い」という言葉でした。

これには、ショックを受けました。誰でも受けるかもしれません(笑)この言葉だけ聞くと過激に聞こえますが、紐解くと下記のような内容が私が人間性が低い。と思われていた理由でした。

◆組織観点が足りていない
・一匹狼で自分の業績達成のノウハウを、他の人に全く教えようとしない。
・組織で改善しようとしているところに非協力的すぎる
・朝礼での態度が悪い(他人のコメントに耳を傾けようとしない)

◆対人に対しての配慮が足りない
・人によって誰もが見てもわかるくらい態度が変わる
・悪気はないが、気づいたら人を傷つける言葉を発している
(これに関しては本当に自覚なしでした)

今考えれば、本当にあり得ない行動をしていたなと思います(笑)。いい意味で考えれば数字にまっすぐ向き合っていたからこそだと思うのですが、視野が狭すぎました。

本当にこういったことを指摘してくれる上司はありがたいです。指摘を受けたことを振り返ると、自分がしてきたことのダサさに気づき、その日は一日中落ち込んで泣き続けていたような気がします。

このプレゼンの機会をきっかけに、自分は変わろう。と決心したのです。

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▼誰かのために行動しようと決意した瞬間

この絶望の日から一日経って、改めて上司とこれからどうやって自分を成長させていくかMTGをしました。いろいろ話していると、見えてきたことがあります。

本来は持っている利他の心が自分には行動に移せていないのではないか。

◆利他とは…
他人に利益を与えること。自分の事よりも他人の幸福を願うこと。

最初自分にはこの心がないのでは?とも思ったのですが、よくよく考えるとまったくないわけではないよな…とも思い始めました。

これまでの過去を振り返っても、私は部活でも熱心に後輩指導もしていて、結果慕われるタイプではあり、、、1位を取るために組織でできることは何でもしてきていました。

あれ、ってことは何で?ってなりますよね。(笑)
いろいろ考えたのですが原因は私の今の思考回路だと思いました。

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ざっくり私の思考はこんな感じ…もともとの癖で「0か100か」の思考があったので、自分の中で自己肯定を持てるのが仕事において「自分の業績達成」しかほとんどありません。余裕がなかったんですね。

自分の業績達成だけが求められていると思っていたので、それを行うことが正義だと思っていて、かつ他人のために行動しても何も返ってこないと考えていました。そこで、上司に説得されまずは他人のための思考を少しでも取り入れよう!ということにチャレンジすることに。

▼giveし続ける、恩送りの大切さ

そこからの半年間は、他人へのgiveをし続ける「恩送り」を大切に行動していきました。

見返りを求めてしまうとどうしても優先度が下がってしまうので、「恩送り」というタスクを自分の中でまずは組んで(笑)自分の行動の見直しや、他人のためにできる営業ノウハウの共有を行っていきました。

<主にやったこと>
・同じ組織のメンバーの営業同行やノウハウ共有
・組織内のPJTへの参加
・メンバーの賞の選出のための立候補分を一緒に作成したり
・いい方でよくないことがあれば常に上司から指摘をもらってその場で改善
・何かを伝えるときは一回考えてから発信する

最初は自分の視座を「自分だけ→組織観点」に変えなくてはいけなかったのでめちゃめちゃ辛かったです。でも、やっていくうちに自分も、周りも変わっていきました。

▼恩送りをやってみて変わったこと

・自分の心に余裕を持つことができた。
┗完璧主義で自分を褒めることができなかったのですが、恩送りのおかげで「今日の自分はこれができたから〇をつけよう」と思えるように。結果ストレスで体調を崩すことや、メンタル不調を起こすことがなくなりました。

・周りからの評価が変わった
┗美晴、いい意味で変わったね。といろんな方から声をかけてもらえるように。自分の成長を肌で実感できるようになりました。また、周りからも頼りにされることが多くなり、自分の業績以外での自己肯定感を持つことができるようになりました。

他人への恩送りが、徐々に自分にも返ってくるようになり、仕事への考え方が豊かになりました。「なんで自分はこのことに気づけなかったんだろう…」と反省しておりました。

おそらく前の状態で仕事をし続けていたら、私のメンタルは大崩壊していただろうと思います。ただ、この半年間で完全に自分の弱点を改善できたとは言い切れません。まだまだ、自分を見つめなおして行動していく必要があると考えています。

▼半年間過ごした後、上司からもらった手紙

そんな辛い、でも自分が最も成長できた半年間を経て、私は新規事業の営業としてチャレンジしたい思いが強くなり公募で異動することになりました。

折角成長できたからその組織に居続けたらいいのに‥という気持ちもありましたが、人間としての成長だけでなく営業としてのスキル成長をしたい。という気持ちが大きくなり、決意。

私が挫折したタイミングで支えてくれた上司、Yさんには本当に頭が上がらないくらい感謝しています。当時送別会でYさんからもらった手紙は、今でも読みかえすと涙が出てきてしまいます。

半年間のチーム生活、おつかれさまでした。
しんどい半年になったのではないでしょうか。
業績に悩まされたのではないでしょうか。
でもね、俺はこの半年、みはるはめちゃくちゃ成長したのではないかと感じています。ではなにが成長したのか。それは利他の心です。
●●(当時の見ていたメンバー)を見ていたのはもちろん、
チームみんなの週報、プロセス、拠点省、社長賞、プロジェクト。
どれだけ自分のこと以外に時間をそして頭を使ったでしょうか。

俺がチーム運営をする中で大事にしていること、それは、メンバーの人間性を磨くことです。それを最も体現してくれたのは紛れもなくみはるです。
新たなミッションになっても、今以上にさらに人を磨き、
もっと魅力的な人間になってね。
東京で暴れてこい!

いや~。。。これはなくしかないんです。
自分の成長を何よりも支えてくれた上司から認められるというのは本当に嬉しかったです。

▼まとめ

長くなりましたが、これが私がこれまでの仕事人生で一番つらかった出来事になります。

よくよく考えると、会社の業績にも何も関係ないのに、私のためを思って叱咤激励してくれるこの環境は本当にかけがえのない場所だったなと思います。こういった指導ってコストでしかないと思うんです。

逆に、私はこの経験があったからこそ、自分と同じような現象に陥っている人を助けたい。支援していきたい。上司のYさんのように、人間らしく生きていきたい。と常日頃から思っております。

こういう想いがあったからこそ、次のステップにも進めたのだなと。

皆さんに伝えたいことは、
恩送りは自分も他人も裏切らない。ということです。(笑)

最後まで読んで頂きましてありがとうございます。
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すぎお

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