憧れのキャリア
さてさて、随分と久しぶりの投稿になります。今回はキャリアについてちょうどNoteに投稿できるいいトピックがあったので、早速書いている次第です。
ただ、どのように話を組み立てようかを全く整理できていなくて、かなりの乱文になりそうな気がしているのですが、そこはご容赦ください。
(だったら、整理できてから書けってコメントが来そうですが、自分の性格上、それだとおそらく書く機会を逸して投稿しないと思うので。。。)
こりゃ大変だ!
自分のキャリアが意図せず誰かの目標になってしまった!
先日、メンバーとの1 on 1の中で、メンバーから「さばおのようなキャリアを歩みたい。それを目標にしている。」との発言があり、それを聞いた私としては嬉しいのだけれども「うーん、それは困った。。。」となったのですね。
メンバーがそのような発言をするに至った経緯ですが、時系列を逆にたどっていくと、まずメンバーが私のLinkedInプロフィールを1 on 1ミーティングの前日に参照していました。
日本では以前より利用者が増えたとは思うものの、まだまだメジャーとは言えないLinkedInを私が業務で活用していまして、LinkedInでは世界中のお客様を対象に投稿をしているので、当然自分のプロフィールもより多くのお客様にリーチしてもらえるよう、日本語および英語でかなり充実させて書いています。
1 on 1ミーティングの前日に、そのメンバーが私のLinkedInプロフィールを参照しているのはLinkedInの通知から知っていたのですが、その時は何も思わず「ふーん、プロフィールを見てくれてるんだー。」ぐらいにしか捉えていませんでした。
そこから更に遡って、ではなぜメンバーがそのタイミングで私のLinkedInプロフィールを見たのかと言うと、メンバーの職務は営業ではないのですが、たまたま個人のコネクションで知り合った方と意気投合し、自社のビジネスを紹介してくれたのです。
まったく営業経験がないのに、丁寧なメールでちゃんと事業紹介をしてくれて、それはとても素晴らしいものでしたが、メンバーとしては一抹の不安もあり、どうすればもっと上手く対外的な行動が取れるのかをずっと考えていたようです。
そこで、普段から自分の職務に関係なくマルチで動いている自分の上司、つまり私に注目したと言う訳です。
なぜ「困った」なのか?
それは別の投稿でも書いたのですが、そもそも過去、そして今の仕事をする上で、明確な意思や目的があってそうしてきた訳ではなく、たまたまだったり、なんとなく状況に流されて、ここまでやってきたと言うのが正解で、何一つ、人に対してリファレンスとなるような歩み方はしませんでした。
それはつまり何を意味するのかというと、経験する必要のない回り道をたくさんしたし、しなくてもいい失敗もたくさんしたと言うこと。目標とするキャリアがあるのであれば、とても効率が悪い生き方をしていることを示しているのです。
効率的な生き方だけでは実現できない事がある
一方で必要な回り道もしています。それは、Job Descriptionで必要とされている要件以外にも、与えられた職務遂行において必要な要件を満たす為です。
例えば、前職では私は臨床試験で使われるITシステムのプロジェクトマネージャーでした。もちろん、システム自体に対する理解・知識は必要ですが、それ以外にもGCPであったり薬機法であったりGAMPであったり、その仕事を進めていく上で必要な知識が多数ありますが、それは会社では教えてくれません。自ら学びに行く必要があります。
さらに、お客様が普段行っている試験監督業務やそのプロセス、臨床試験デザインの背景や生物統計についても、ある程度のレベルで理解していなければなりません。
仮に、それらを知らなくても最低限の業務は可能です。会社としては、それで十分なのかもしれません。お客様の要件に従ってシステムを提供できればそれでいいのですから。
しかし、自社製品の提供云々以前に、そもそもお客様に自社を選んでもらう為には、他社とは違うそれ相応の価値を提供する必要がありますし、また、お客様と同じ立場でコミュニケーションが取れる必要もあります。お客様の言っている内容が理解できず、「それは分からないのでお客様で勝手に解決してください。」なんていってる会社の製品を誰も購入したいなんて思いません。
お客様が普段同僚の方々と話しているのと同じレベルで、私たちにも接してもらって、そして今お客様が抱えている課題や悩みを理解してもらっているっていう共感をお客様に与えることができない限り、お客様に認めてもらえないし、製品も購入してもらえないし、更に言うと何か課題や案件があった時に、真っ先に声をかけてもらえるような関係性をお客様と築く事ができません。そのような状態では、サステナブルなビジネスをお客様とともに続けていく事ができないのです。
適当に流されて歩んできた私のキャリアですが、少なくとも、自分が置かれていた各々の職務において、お客様とのサステナブルな関係の維持を目的として、どうすれば目的を達成できるのかを考えて行動してきた結果、会社では教えてもらえない知識の取得へとつながり、そこにあらゆる職務の経験をプラスして、お客様の期待値をほんの少しだけ超える成果物を提供してきた結果、今のキャリア実現へと導いていったわけです。
最終的に私はどんなアドバイスをしたのか?
さて、ここで冒頭の1 on 1でのメンバーの発言に戻るのですが、それを受けて私はメンバーにどうアドバイスをしたかと言うと・・・
さばおのキャリアは全く参考にならないので、ただの一例として流す。少なくとも、私は絶対人には勧めない。
それでも、どうしてもさばおと同じようなキャリアを目指したいのであれば、それをゴールにするのではなくて、今置かれている職務において、まずはお客様から継続して信頼してもらえるよう自分自身を磨き上げて、実績を残す事。キャリアは磨きと実績の連続実行によってもたらされた結果でしかない。
・・・の2点のみです。
繰り返しになりますが、とても人様のリファレンスになるようなキャリアの積み方をしていないので、「おぉ、そうかそうか。だったら、君はここでこんなことをしなきゃダメだ!」的な偉そうなアドバイスは、とてもじゃないですができませんし、そんな無責任なことはしたくありません。
誰かの憧れの存在になれるのはとても光栄ですし嬉しいことですが、憧れは憧れのまま、自分自身で道を開拓していってほしいです。