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Acompanyらしい開発のチームとは。日帰り合宿をしたらチームの一体感が爆増した話

こんにちは。
Acompanyでエンジニアリングマネージャーをしています、マッケイと言います。

この記事はAcompany Advent Calendar 2024の17日目の記事になります。

現在、僕はAcompanyのSaaS事業の一つ、AutoPrivacy Governanceというサービスを開発するチームのマネージャーをしています。
チームメンバーは現在、8人。
チーム組成を行って半年と少ししか経たないこのチームで、日帰り合宿を行った結果、チームとしての一体感が爆増したので、その時の話を残しておこうと思い、この記事を書きました。

僕自身としても、初めてのマネージャーという大役を背負っている身として、あらゆることが試行錯誤の途中です。

この記事が、チームを任せられたけど何をしたらいいかわからないよという方や、チームビルディングを実践されている方の助けになれたら幸いです。


日帰り合宿とは

Acompanyは、メンバーの立地や意向に合わせて、リモートワークでも出社でもどちらでも自由に選べるハイブリッドワーク制になっています。

そのため、普段は基本的にリモートワーク前提で仕事が進行していき、メンバーの顔が見られるのはいつも画面越しでした。

そんな中で、コーポレート部門を統括しているCAOの嵯峨崎さんが、チームメンバーとの交流と業務進行の効率化を図るために、「コーポレート合宿」という名のもと、月に一回コーポレートメンバーの全員を集めて1日かけて普段は話せないことや、たまった課題の解消などを行うという取り組みを始めました。

(嵯峨崎さんは熱いnoteをたくさん書いているので、ぜひこちらもご覧ください!)

それがいつしか、全社に広がり、チーム全体で1日中チームについて議論し合う『合宿文化』が作られ始めました。

今では、ほとんどのチームがなんらかの形で1日時間をとり、ただひたすらチームのことについて議論を行うという取り組みを行うまでになっています。

チームによっては、リモートだけで完結させてしまっていたり、オフラインで一箇所に集まり議論しているチームもあり、ここもAcompanyらしいハイブリッドな感じが出ていて面白いなと感じます。

僕が所属する開発のチームでは、定期的にオフラインで集まり、まとまった時間を作ることで、チームの課題やカイゼン、戦略等の話をチームメンバーと共有しています。

(ちなみに、社内に合宿警察がおり、「泊まりでもないのに合宿とは?」という意見もあり、僕たちのチームでは日帰り合宿という名前を使っています笑)

日帰り合宿で何を話すのか

日帰り合宿のテーマは多種多様であり、技術的な話しかしない時もあれば、今回のようにチーム全体の話をする時など、とにかくチームが良い方向に向かうための議論をチーム全体で行っています。

そんな中で、日帰り合宿を企画する際に僕自身には、ひとつの課題感がありました。

「チームが、チームとして圧倒的に強くなるためにはどうすれば良いか」

実は、僕たちのチームは、今年の4月に組成されたばかりのチームで、社内でもだいぶ歴史が浅いチームです。

当初のチーム人数は僕含めて2人(+ 業務委託1名)という形で、いつもチームMTGは、「1on1でもしとるんか?」という感じになっていました。

そんなチームが半年も経たずにどんどん人数がふえてゆき、今では8名のチームに。人数だけ見れば、3倍以上のチーム規模になりました。

突然のチームの拡張に合わせて、様々な課題感も出てきました

「どこに向かって自分たちは走っているのか」
「このチームに求められるものは何か」
「チームメンバーとの連携が弱くなった」
「隣の人が何をしているかわからない」

たったの8人のチームであったとしても、こういった組織的な問題というの起きるものなのか、ということを実感値として感じながら、メンバーからもこういった声が上がってくる頻度が多くなったというのを感じていました。

「このまま行くとただのエンジニアが集まった『グループ』になってしまうのでは。」

危機感を感じながら、なんとかしてチームとしての方向性を揃え、『チーム』としての強さを作りたいと考えました。


少し話は逸れますが、Acompanyでは、「Acompany Vector」と「Acompany Guardrail」という、言ってしまえばミッション・ビジョン・バリューのようなものを掲げています。

このVectorとGuardrailを作ったことによって、Acompany全体が強い一体感をまとったことを見てきました。

僕たちのチームでも同じように、チームとしての方針を打ち立て、それをメンバー全員で共有することで、強いチームになっていけるのではないか。

ということで、今回の合宿テーマは以下のように決めました。

勝つためのチームになるために

Acompany CEOの高橋さんはよくこんなことを言っていました。

「僕たちは勝つために集まっている」

そう、Acompanyはただ、技術がすごいだけの会社でもなければ、すごいメンバーが集まっているだけの組織でもありません。

それらは全て『勝つため』の構成要素でしかないのです。

『世界No.1のプライバシーテックカンパニーになる』

それを実現するためのチームも世界No.1のチームであるべきです。

この日帰り合宿は、世界No.1になるためのプロダクトを作るチームの、まさにその第一歩目と言っても過言ではありません。

合宿のセクションは、以下のようにし、まずはプロダクトおよびチームの戦略を共有した上で、チームとして勝つためには、を考えるセクションを作りました。

  • プロダクトとチームの戦略

  • チームとしてありたい姿

プロダクトとチームの戦略

ここは、MGである僕の方から発表する形で共有を行いました。

僕たちのチームの歴史も浅ければ、そのチームが作るプロダクトの歴史も浅い。

お恥ずかしながら、プロダクトはまだ自慢できる水準には達していません。

裏を返すと、圧倒的伸び代。

明確なPMFも見えないていない中で、次なる一手を打ち続けなければなりません。


また、これもお恥ずかしながら、これまで明確な目的や戦略といったものを作らずに開発を進めてきてしまいました。

その結果、ただビジネスサイドから上がってくる情報だけを頼りに、言われたものだけを作るチームになってしまっていました。

しかし、僕たちのチームは、『プロダクト』を作るチームであり、社内SIerではありません。

プロダクトを作ることには目的があり、プロダクトはその目的を達成するための手段であるべきです。

『ユーザーのペインを解決する』
『ユーザーに圧倒的に役立つ解決策を提示する』
『Acompanyの事業目標を達成する』
『まだ誰も解けていない問題を自分たちが解決する』

なので、今回の合宿でも技術の話やソフトウェアの話は一切出さずに、ただひたすらプロダクトとしてどうあるべきか、という話をしました。

ここでも、初めて『ARR』という話を出し、このプロダクトがいくらのARRを達成しようとしているのかということを、メンバー全員に共有しました。

生々しい話も多いので、ここでは詳細は省きますが、僕たちのチームがただの『開発チーム』から『プロダクトチーム』になった瞬間だったように感じます。

チームとしてありたい姿。またはチームとしてのバリュー

前半でプロダクトやチームとしての戦略を共有したため、後半はチームとしての『どうありたいのか』という話をオープンに議論しました。

ここで大事にしたのが、『メンバー全員に考えてもらい、話してもらうこと』

MGをしているとどうしても、全て自分で決めなければ、メンバーが迷わないように道を示してあげなければ、と考えてしまいがちになるのですが、MGもただの人間です。

当然、思考の偏りもあれば、エゴもあります。

メンバーに守らせる規則ばかりが増えて、でもメンバーは全然納得していないという状況は容易に起こりえますし、そもそも、そういう環境が僕が耐えられないというのもあります。

そのため、メンバー全員が強い納得感を持った上で、自分たちがこのチームを作っていくという意識を持ってもらいたいと思いました。

このセクションはほとんど、個人ワークとオープンディスカッションにしました。

最初に、30分ほど時間をとり、このチームが『勝つためのチームであるために』というテーマで個人ブレストを行ってもらい、メンバー全員の想いを書き殴ってもらいました。

その時にNotionは画面に収まりきらないほどの熱量がありました。

個人ワークの後は、発表セクションに移り、各々の想いを共有してもらいました。

本当に色々な想いが共有されて、企画した僕自身が驚くほどの意見がたくさん出てきました。

この人は普段からこういうことを考えているのか!その発想はなかった!
それめっちゃわかる!といういったように、とにかくメンバー全員がチームについて考えられる時間に尊さすら感じながら、最後は出てきた意見を取りまとめて、チームとしてのマントラにするようにまとめていきました。

結局チームとしての合言葉は『愛と健康』

一歩間違えれば宗教団体になってしまうのではと思いつつ、しかし、チームとしての納得度は非常に大きなものになりました。

僕自身も、非常に気に入っています。

振り返り

今回の日帰り合宿では、普段は行わない『振り返り』セッションを設けました。

合計5時間ほどの長い議論だったにも関わらず、メンバー全員の顔は非常に晴れやかだったのをすごく覚えています。

『もっと話したい。泊まりも辞さない』
『良い試合をするのではなく、勝つための試合をしたい』
『めっちゃ良かった』

という形で、非常にポジティブなフィードバックが返ってきました。

Before/Afterが肌で感じられるほど、一体感が高まったことを感じました。


僕たちはなぜ集まっているのか

日帰り合宿をした後からすぐに『愛と健康』がチーム内を飛び交うようになりました。

合宿内で話していた内容が、まさに自分たちのモノとしてチームの中で広がっていく感覚がありました。

正直に言うと、企画を始めた当初は、うまくいくのか不安でした。

特に、チームのあり方をオープンディスカッションするセクションでは、メンバーからは何も意見が出て来ず、企画倒れする可能性すら感じていました。

しかし、いざ蓋を開けてみると、圧倒的な熱量で話し合うことができました。

本当に良いチームメンバーが集まっているな、と感じます。

一体感だけでなく、仕事の進め方やチームへの接し方など、ただ気持ちよくなるためのものにあらず、実際に業務カイゼンにつながる施策にまでにつながっています

合宿を皮切りに、チームにとってポジティブな影響を他にも随所で感じていますが、それはまた別の記事として書ければと思っています。

ただ、仲が良いだけのチームにあらず。

勝つためのチームとして、これからも圧倒的に使いやすいプロダクトを生み出していくとともに、誇れるチームを作っていきたいと感じました。

圧倒的に勝つチームに、あなたも。

Acompanyでは、一緒に世界No.1を目指すメンバーを募集しています。

文字面だけ見ると、すこし仰々しいですが、社内では本当に様々なメンバーが、猛烈に目標に向かって走っています。

まずは、気軽にお話を聞きにきてみてください。

この記事の内容でも良いですし、過去に技術的な話もイベントで話しているので、こちらの内容でも、とにかく少しでも気になるトピックがあれば、ぜひお話しだけでもしましょう!

↓ お話はAcompanyのページから!

↓ 僕たちのチームの開発環境についてはこちらから!

Happy Hacking 😎


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