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ウィーンでの出会い

今年の夏、母と一緒にウィーンへ旅行したとき、思いがけない出会いがありました。カフェ・セントラルというウィーンの名所を訪れたときのことです。このカフェは観光客にも人気があり、私たちも長い列に並ぶことになりました。並びながら、母とお土産の話をしていると、後ろに並んでいた少年が「それはどこで買ったの?」と声をかけてきました。彼はドイツ人で、友達の女の子二人と一緒にウィーンを観光していたようです。

その後、彼と話をするうちに、彼は少し日本語を勉強していることがわかり、日本語で簡単な挨拶を披露してくれました。さらに、彼はスペイン語やフランス語も話せると言い、どうやら家族が多国籍で、いくつかの言語(特にフランス語とスペイン語)を自然に使いこなしているようでした。落ち着いた雰囲気と豊かな語学力から、私は彼が大学生だと思い込んでいましたが、実はまだ17歳の高校生だと知り、母と共に驚きました。

やがて、私たちはカフェに案内され、別れることに。しかし、その際、彼から連絡先を聞かれ、インスタグラムを交換しました。それからもメッセージのやり取りが続き、特に印象的だったのは、彼がよくボイスメッセージを送ってくれること。ドイツではボイスメッセージが一般的なのでしょうか?私の母のドイツ人の友人もよくボイスメッセージを送ってくると言っていました。旅の間も帰国後も、毎日彼からの音声メッセージが届き、私たちはピアノや語学、政治など、共通の話題について語り合いました。

カフェ・セントラルのケーキ

Duolingoで家族と交流

面白かったのは、私たちがDuolingoのアカウントも交換したことです。しばらくすると、知らない人からフォローされていることに気づきました。「この人は誰?」と尋ねると、彼が「僕のお母さんだよ」と。お母さんまで私をフォローしてくれるなんて、と少し驚きましたが、考えてみれば、他の国では家族ぐるみの付き合いが当たり前なのかもしれません。
以前、プエルトリコ人の友人からも、家族が日本に来ているから一緒にご飯を食べに行こうよ、と誘われ、和食のお店に行ったのを思い出しました。さて、その後、ドイツ人の彼の妹まで私のアカウントをフォローしてきて、今ではなぜか彼らと一緒にDuolingoで語学のストリークを競い合っています。

また、彼とはポストカードの交換もしました。彼にとって、遠くの国からポストカードをもらうのは初めてだったようで、とても喜んでいました。彼からもらったポストカードはとても素敵な絵が印刷されたものでした。そして最近、彼は誕生日に友達から大量にウィーン名物の「manner」ウエハースをもらったらしく、「食べきれないから君にも送るよ」とメッセージが届きました。本当に可愛らしい少年です。

ポーランドに行ったらしい

こうして、ウィーンでの偶然の出会いは、私にとって素敵な思い出となり、今も続く特別な友達との絆を深めています。


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