まちづくろい総研、はじめました
初めまして!《まちづくろい総研》の辻田昌弘と申します。
2023年3月に勤めていた会社を定年退職したのを機に、《まちづくろい総研》というシンクタンクを立ち上げ、フリーランスとして活動することといたしました。
本記事では皆様へのごあいさつを兼ねて自己紹介や《まちづくろい総研》開設への想いなどについて書いていきたいと思います。
What is まちづくろい?
私たちはふだんなにげなく「まちづくり」という言葉を使いますが、「まちづくり」という言葉は暗黙の裡に「まち」を「つくる」、つまり「ビルド(build)」や「デベロップ(develop)」という意味を含んでいると私は思うのです。
たしかに戦後の我が国は高度成長と人口増加を背景に、住宅やオフィスビルを大量に建設し、道路や鉄道、学校や公共施設といった各種のインフラを大量に造ってきました。21世紀の今日においても、東京など大都市ではいまだに再開発という名の下に古い建物を壊して超高層のビルやマンションを建てる、まちの「スクラップ&ビルド」が各所で進んでいます。
しかし、低成長かつ人口減少下の今日の我が国では、こうした「スクラップ&ビルド」がいつまでもサステイナブルであるとは私には思えません。低成長と人口減少が基調となる我が国では、もうこれまでのように「まち」を新たに「つくる」必要はないし、むしろできあがってしまった「まち」をどうやって維持していくか、手直ししながら使い続けていくか(あるいは、場合によってはどうやって畳んでいくか)が問われる時代となりつつあるのではないでしょうか。
そんなことをつらつらと考えているうちに
「ビルド(build)」や「デベロップ(develop)」ではなく「手直ししながら使い続ける」、つまり「リペア(repair)や「レストア(restore)」という意味で「繕う」という言葉がふと思い浮かびまして、
「まち」を「繕う」→「まちづくろい」
という言葉(ダジャレ?)を思いついてしまいました。けっこう語呂がいいなあと
自分では気に入っていたので、今般のシンクタンク立ち上げにあたって、それをそのまんま名前にしてしまったという次第です(笑)。
Who am I ?
さて、そういうオマエはそもそも何者なんだ?ということですが、私のプロフィールについてはこちら↓に詳細を掲載しておりますのでご参照ください。
大学卒業後、三井不動産という不動産デベロッパーに入社し、以来一度も転職することなくなんとかサラリーマン人生をまっとうして今日に至る、といったところです。と書くと「なんや、ゴリゴリの「まちをつくる」側やんけ」と思われるでしょうが、たしかにそのとおりなんです。ただ、職歴を見ていただければわかるように、デベの中にはいましたが調査研究系の仕事が長く、また社外のシンクタンクやら大学やら普通のサラリーマンではなかなか経験できないようなところへの出向なんかも多くて、その分俯瞰的にというか観察者として都市のことを見ることができたとは思っています。
別に古巣のことを擁護するわけではありませんが、少なくとも20世紀においてはデベロッパーはまちづくりにおいて重要な役割を担ってきたと思いますし、今後もその豊富な資金力やノウハウを通じて一定の役割を果たすものと期待する部分も大です。
しかし、一方で「まちづくろい」については、その主たる担い手は住民や起業家、あるいは市町村などの基礎自治体、つまりより小さなプレイヤーが、ひとつひとつは小さな「手直し」に取り組むことを通じて実現されていくのではないかと思っています。実際、リノベーションとかミズベリングとか、あるいは神山町のような地方創生の現場ではそういう動きが既に始まっています。
つまりデベロッパーなどが担う「まちづくり」とより小さなプレイヤーが担う「まちづくろい」が併存する、というのが当面の姿なんだろうと思っています。もちろん「まちづくろい的な思考をするデベ」なんてものが登場してくる可能性もなきにしもあらず、ですけど。
Future of まちづくろい総研
そんなこんなでとりあえず《まちづくろい総研》を立ち上げたわけですが、実態はワンマンアーミーで実績もゼロ。
当面は「まちづくろい」という切り口で都市や地域の課題について、このnoteを通じてあれやこれやと情報発信をしていくことから始めていこうと思っております。原稿の執筆依頼やセミナーの講師といったお仕事があれば是非やらせていただきたいと思いますし、コンサルティングやアドバイザーのようなお仕事にも取り組んでいきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
お問い合わせ・お仕事のご依頼など
ということで、お仕事のご依頼、ご相談、お問い合わせ等につきましては、こちらのフォームからお願いいたします↓。
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