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【つぶやき詩】「行き先」

のみすぎた朝
ぼくはエレベーターに乗り込んだ
ドアが閉まる
しん
としている かごの中

いつまでたっても
エレベーターは動かない

ぼくは
行き先階のボタンを押していなかった

外出するのだ 1階に行くのだ

「1」を押す

かごは下に降りてゆく

ぼくは
行き先は 自分で選ぶものだ

この時 知った

次に押す行き先は
どこだろう

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