「こ そ あ ど」
こんな あんな そんな どんな
で
生きている 生きてきた
小さなころはその下に「人」があり
少し大きくなって「学校」が
そこを出ると
「会社」や「役所」などなど 組織や団体がついてきて
たとえば ぼくは
結局のところ
こんな「会社」に30有余年所属してしまい
こんな所で こんな仕事を
こんな立場で こんな給料 最後はこんな退職金をもらって
あがりました
こんな「会社」。
こんな…こんな…
と
つぶやき こぼしながらの30有余年
まさかずっと こんな世界に居続けるとは…
30年前には こんな所とはおさらばする
そう考えていたのですが
こんなところが案外居心地がよく
気が付けば
いや
気付くこともなく
ゆでガエルが一匹
ポンッ
と
鍋の湯の中から弾き飛ばされ
今日ただいま
こんな状態で
こんな所に 引き続きとどまる
こんな こんなで
こんな状態
でも そんなに悪くもなかった
あんな思いもあったけれど
どんな目に遭ったとして
結局 しがみついたままで終わり
こんなもんでしょう