「2時間16分の拷問」
自分の頭の中で 大きな音が鳴り響く
自分以外には 何も聞こえない
音は前触れもなく起こり
跡形も残さない
女は音の 元 それを探ろうとし
カメラはそれを追いかける―
映画「メモリア」―上映時間2時間16分
宣伝コピーは
深遠かつ静謐にして、圧倒的な【音】がもたらす唯一無二の映像体験
と この作品をうたいあげる
ほ ほんとうですかぁ
静謐って タイクツと読むのですか
あの音は 何の暗喩なのでしょう
深読みさせて 訳の分からない言葉をちりばめる 独りよがりの現代詩なら
すーっと読み飛ばせば済むけれど
2時間以上椅子に縛り付けられるのは
長い退屈な拷問
途中で席を立ち
トイレに行って戻っても
同じ映像
シニア料金1200円でも損したネ
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