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【映画評詩】「人だもの涙くらい」
命を守る 助けてやる
そう絶叫したところで
大きな力
定められた運命には逆らえない
多くの人はあきらめる
現実を受容する
だがしかし
それに抗う人がいる
手を差し出し
本気で助けようとする人がいる
実在する人に材を得た作品
涙という感動をもたらす
これはあくまでフィクションだ
事実を基にしたドラマだ
事実だけを並べたところで
感動させるドラマにはなりにくい
現実もひとつのフィクションじゃないか
そう思いながらスクリーンを見つめる
やはり涙が流れる
それは 人だからだ