![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75539296/rectangle_large_type_2_8eab2c8b63723debd2ac816642e8a112.jpg?width=1200)
■東京新聞にダマされ…た話
マスコミってナニ?(18)
ニュースの存在を考える 「マスコミへの道」改
◇反体制の面目躍如…東京の「大スクープ」!?
東京で発行されている主要6紙=朝日、産経、東京、日経、毎日、そして読売―に日々目を通している。
会社に行けば、職場で、休みの日は自宅で取っている2紙以外の4紙を図書館で読む。
すべての新聞を1面から社会面まで読んでいたら、1日では到底無理なので、当然、読む記事、チェックする記事はだいたい決まっている。
1面各紙コラムである天声人語、産経抄、筆洗、春秋、余禄、編集手帳。投稿欄(投書、エッセー、詩歌)、地域面、そして人生相談(読売の人生案内)などをチェックする。
政治、経済、国際など硬めの記事はニュースよりも、コラムが中心。見出しだけですますことが多い。
その中で、毎日目を通すのが、東京新聞の「こちら特報部」。
反権力を標榜する東京だけに、硬軟取り混ぜた話題を展開し、なかなかユニーク、ある意味では偏った内容であることもあるが…。
きのう1日、仕事は在宅ですませ、夕方近くに図書館に行って新聞を読んだ。その特報部の記事を読んで驚いた。
昨年開催された2020東京オリンピックの建設現場から発見された「金塊」の所在をめぐって、その所属先が宙に浮いている…という話である。
えっ? そんなことあったっけ? 記事には、「オリンピック開催の赤字など吹き飛ぶ、数兆円の価値がある…」などと書かれている。
そんな大ニュースなら当然記憶に残っているはずだ。
途中で、ばかばかしくなった。
東京新聞の毎年の恒例「行事」だと、思い出したのである。
このぺージの欄外には「本日はエープリルフールです」「記事・コラムはフィクションです」と書かれてある。
何年か前に、記事を信じ込んだ頭のカタイ読者の抗議を受けて、この注意書きが大きくなった…はずだ。
こういうこと、日本の新聞、マスコミで今もやっているのは東京だけではないだろうか。
途中まで、読んでダマされかけたが、なかなかキラリと存在感を光らせていて、よいと思う。
ただ、もうちょっと、ブラックなウクライナやロシア、中国情勢などを絡ませたもののほうがよかったとも思うが、そのへんは所詮一般紙の域を出ていない、とも思えた。
※写真は4/1付紙面
2021年2月19日の「■われわれはマス「ゴミ」ではない!」から60本にわたって書き綴った、マスコミ界歴35年の筆者が、改めてマスコミ(新聞、出版、放送)界と社会、世界について書き綴る。マスコミ志望者必読。