「詩人宣言ⅩⅧ」
つづっているのは 独り言 か
つづっているのは 誰かに見てもらいたい文言 か
つづっているのは 己が心から出る言葉 か
つづっているのは 価値のあるもの か
つづっているのは 苦しみ か
つづっているのは 自慢 か
つづっているのは 単なるマウンティング か
つづっているのは 後悔 か
つづっているのは きのうのこと か
つづっているのは 明日の夢と希望 か
つづっているのは 世のため 人のため か
無益なことを 書き連ね つらね
時には 蛇口からほとばしる水を
両の手で受ける感覚があった
夏涸れ
蛇口からぽたり としか
水が垂れてこない
それでも たらりたらり
と
落ちてくる水を
ためてためて
何事かを為したい
という欲
それある限り 書き続ける