■「ジャニーズ」会見で感じたこと
マスコミってナニ?(57)ニュースの存在を考える 「マスコミへの道」改
◇ヒガシが鬼畜と言った…
家事手伝い(無職ともいう)の身なので昨7日のジャニーズ記者会見を自宅テレビでリアルに見ることもできたが、録画しただけで、それも見ていない。
その後、ネットニュースで4時間超もやったと知り、驚いた。
映画でも3時間超える作品だと休憩があったりするが、どうもジュリーが一時自分がトイレに行くために離席した以外は、ずっとそのままやったようだ…。
この手の記者会見は、質問が尽きるまで徹底してやるのがよい。いきり立つ報道陣のガスを徹底して抜くのである。その意味で、事務所側の対応は賢い。
それはともかく、ジャニー喜多川の性加害についてヒガシが「鬼畜の所業だ」と断罪したのはびっくり。今現在のマスコミは、普通は使わない言葉だ。ヒガシ自身は、ジャーナリスト、記者ではないのでそういう意識はないのだろうけど、そこまで言ったか! という感である。
ヒガシ自身も、かつてセクハラ的なことをしていた(Wikipediaで読んで知ったのだが)という。そんなの、チンコを皿の上に乗せて「オレのソーセージ」なんていうのは、子供時代のころだろう。まったく問題にするほどのことではない。笑い話だ。
◇知らないヒガシにイノッチは
ジャニーの性加害を知らない、何も対応をしなかったというヒガシに対し、子会社社長でもあるイノッチは「それには触れてはいけない空気というのはありました」と正直な告白をした。
うーむ。ヒガシは何もされなかった?
多くが誰にも名前を記憶されることもないまま芸能界を去った元ジャニタレによる「ジャニーズ性加害問題当事者の会」のメンバーを除くと、売れたタレントで被害を公言し、訴えたのは故・北公次だけなのか。
郷ひろみ、キムタクらSMAPメンバー、桜井翔ら嵐メンバーなどなど。
何もなかった?
何もなかったとしたら、ジャニー喜多川という男は、売れると見込んだ商品には手をつけなかった…ということなのか。
だとしたら、相当狡猾である。売れない商品を自分の性欲のはけ口にしていたわけだから。
それを、どこのメディアも書いていない(僕が読んでないだけかもしれんが)。
◇広報担当元副社長とマスコミは同罪
今回の会見で、広報担当だった白波瀬傑副社長の退任が発表された。
前にも書いたが、彼は完全にマスコミ(主に紙媒体)をコントロールしていた。東京で発行されるスポーツ6紙にはそれぞれ、「ジャニ担」記者がおり、彼らを完全に意のままに差配していた。
それは僕自身が目撃していたことだ。(ジャニ担以外は、ライブを見て豪華な弁当を食べさせてもらうくらい…だった)
週刊文春報道があった当時も以後も、その手のことが文春以外に書かれなかったのは彼の力量に負う部分は明らかである。
スポーツ紙だって、記者、ジャーナリストとしての矜持はあるだろう。それを今からでもいいから、見せてほしい。でも、しないだろうな。
まだ、ジャニーズ事務所はカネを生み続ける。決して水に落ちた犬ではない、と思う。すぐに水からあがるだろう。
◇マスコミは下卑た存在 ズケズケと聞け
この稿はネットニュースを見ながら書いているが、会見ではヒガシに故・森光子との関係性を問うものがあったという。
東山紀之「森光子の遺産を受け取った?」質問にブチギレ!(ソースは週刊女性)
週刊女性(週女)といえば、週刊文春を除けばほぼ唯一ジャニーズと戦う媒体だったのに、この記事は妙にバランスをとっている。今は、なあなあでやってるんだろうか。
僕はヤフーニュースをよく読むし、よくコメントもするが、マスコミを「マスゴミ」呼ばわりするヤフコメ民(ニュースにでコメントする人間)が多くて、うんざりする。これら記者もマスゴミ扱いされるのだろうが、こういう下卑た、くだらない、関係ない質問をどんどんするのだ。それでいいのだ。
会見前には、選ばれた媒体=ジャニーズ御用マスコミだけの会見であっさり済むんだろう、と書くヤフコメ民もいたが、そうではなかった。
その点は事務所側を評価したい。バカではなかった。
朝日も産経も一面に持ってきた大ニュースだが、3流国会議員のチンケなサンズイ記事より、ジャニーズを頭に持ってくる朝日の編集感覚のほう正しい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?