「いい人 悪い人」
慣れぬ仕事 厄介な仕事
おたおたするぼくを助けてくれた
年下上司
後から来たのに追い越してゆき
あんた誰? みたいな顔してる連中――
そんな中にも「好人物」がいたりする
ありがたい 年下上司 いい人 いい人
と
思っていたけれど
いい人に ちょっとだけ抱いた違和感
いい人だ
と
思っていただけに
その ちょっとした違和感が
ぼくの口の中に小石が投げ込まれたような
その正体が分かるのだろうか…
きっとそうだろ そうだろう
この世に
百パーセントの善人も悪人も
いないのだ
いい人 いい人
悪い人 悪い人
すべて 割り引いて考えよう
それが生きる上での 心がけ