【相撲詩】「稽古」
裸の男たちが目をギラつかせる
何十人いるのだろう
大相撲 幕下の力士たち
東西合わせて120人を数える
関取と呼ばれるのは十両以上
その地位にたどりつく競争は激烈
少しでも上へうえへ
と
彼らは砂にまみれ 汗と涙を流す
東京・両国 国技館
稽古総見を見る
申し合い稽古である
勝ち残りした力士に
次から次へと
俺だおれだオレと組んでくれ
と力士が殺到する
彼らは
野獣の目を持ち
他の力士の取組を見つめる
そして彼らは
土俵の下に銭が埋まっているのを知っている
見ているだけで熱くなる
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