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【写真詩】「おいらん道中」
今注目を集める「吉原」の世界
今の吉原ではないよ 江戸時代 大河ドラマで絶賛放映中だ
おいらん道中というのが再現されていて
毎年 地元浅草でやってきたらしいが
ことしは大河ドラマに乗っかってか イレギュラーでのイベントがあった
ぼくは近所でもあるので見てきた 初めてである
オーディエンスがものすごく多くて 見えなかった
おいらん 太夫は 人ごみに消えていたのだが
カメラのレンズだけを上に掲げ ファインダーをのぞかずに撮ってみた
すると何枚かに おいらん 太夫の姿は写っていた
彼女たちが存在したのは百数十年前のこと
このイベントがあった場所から たった1キロほど離れた
吉原の地でそれが…あった…
当時の吉原 それに限らず 各所にあった廓 そこで生きる女たち
それは苦界と呼ばれた世界なのか―
ぼくはそれを 想像するしかないのだが
想像の先に何があるのかしらん