やなぽん

北海道岩見沢市・札幌市を中心とした路上観察・郷土史のメモ。路上観察はマンホールの鉄蓋を…

やなぽん

北海道岩見沢市・札幌市を中心とした路上観察・郷土史のメモ。路上観察はマンホールの鉄蓋を中心に、広範囲に鑑賞・愛玩・研究しています。

マガジン

  • 路上観察

    マンホール鉄蓋など路上観察に関わる記事

  • 札幌路上観察会

    路上観察や街歩きが好きな人が集まってゆる~く散策を行う会。主に札幌市内で不定期開催。 cover photo by きゃすさん、やなぽん

  • 各種案内等

    執筆者からの案内等

  • 北海道近現代史

    北海道近現代史に関わる小文

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立花座小史:明治中期札幌の劇場界を駆け抜けた4年半

※長文を読むのが面倒な方は 1,4,5章を読むと「水天宮にあった『立花座』と刻まれた石について」の概要が分かります。また立花座だけについてを読みたいのであれば、3,6〜10章を読むと立花座についての概要が分かります。 ※※この記事は2017年4月以前に書かれたものをベースに、2024年9月に若干修正したものです。文意自体は変わっていません。 はじめに:「立花座」との出会い 出会いはいつも突然だ。  札幌市が発行した「鴨々川・創成川 川めぐりマップ」の出来がよいので、札幌

    • マンホール鉄蓋における「JIS規格模様」とは何か:附「札幌市型模様」の提唱

      はじめに マンホール鉄蓋を愛好するようになって、カラーのデザインマンホールを数多く見ていると、やがてそれでは飽き足らずに幾何学的模様の地味な蓋にも興味をもったりする(最初からそちらの方に興味が強い筆者のような人も時々いる)。そうこうしていると、愛好家の間で「JIS規格模様」とか「東京市型模様」とかいう言葉がかわされているのに気がつく。それはいったいなんなのか。  本稿は、マンホール鉄蓋において従来知られている二大地紋の一つにして国内で最も広範囲に見られる地紋である「JIS規

      • 札幌路上観察会《地下鉄菊水駅周辺》

         2024年5月12日、実に5年ぶりに、メンバーで集まって街歩きをした。なぜ5年も空白期間があったのかというと、ひとえに主催である私の諸々の事情による。その間もそれぞれで街歩きなどを楽しんでいたのだが、やはり集まって歩くと気持ちが違う。なんだかうきうきする。  今回は、地下鉄菊水駅周辺、特にかつて白石遊郭(注1)があったあたりを中心に歩くという大雑把な方針で、あとは当日現地で足の向くまま目の向くままにということになった。  実際に歩いた範囲は、ざっくりいうとこんな感じ(図

        • 札幌路上観察会について

           このnoteの執筆者を代表として、2017年6月頃なんとなく結成。ゆるく集まって、一緒に街歩きしつつ、それぞれのの興味があるものを自由に観察したり愛でたりし、それを見た他の人も興味をひろげていったりする。普段はそれぞれ自由に路上観察したりしなかったりしていて、集まるのは年に1、2回程度。集まるのに名前があったほうがなんとなく都合がいいので、勝手に「札幌路上観察会」を名乗っている。  参加者の主な興味関心は、例えばマンホール鉄蓋、駐車場の看板、トマソン物件、街灯柱、電柱、透

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        立花座小史:明治中期札幌の劇場界を駆け抜けた4年半

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        記事

          note「街を読む」について

           「書を捨てよ町へ出よう」とは寺山修司が言ったそうだけど、本は捨てたくないし街は面白い。歩いていると興味をそそるモノがいっぱい、街は宝の山だ。心ゆくまでコレクションした後は、本で知識を深めよう。座学もフィールドワークも同じくらい大事だ。  note「街を読む」は、Sergey "Kumagusu" Yanapongski(セルゲイ・ヤナポンスキー、やなぽん)による、北海道岩見沢市(や札幌市など)を主なフィールドとしたマンホール鉄蓋など雑多な路上観察、そして趣味と仕事(研究)

          note「街を読む」について

          「朼下」の謎に迫る

          はじめに:「朼下」の発見 突然だが、札幌市内の路上でこんな蓋を見かけたことがないだろうか。  鉄蓋やコンクリート蓋、また表記も「朼下」「ト朼下」と違いがあるが、いずれにも共通している「朼」の文字。これに違和感がないだろうか。  これらは札幌市下水道の汚水桝の蓋である。一般的なマンホールの蓋(直径60cm)よりもやや小さいく、人は入れない。札幌市下水道の蓋であることを示すなら、普通はこう記すだろう。「札下」と。  しかし、よく見てほしい。札幌の「札」ではない。「朼」なの

          「朼下」の謎に迫る

          自己紹介

          名前:Сергей "Kumagusu" Янапонгский / やなぽん   (Sergey "Kumagusu" Yanapongski) X(旧ツイッター)・Bluesky:@yanapong メールアドレス:yana_pong アットマーク yahoo ドット co.jp 大卒後プログラマを経て大学(学部)二年次編入学→大学院修士課程修了(専攻は文化人類学、学位は修士(教育学))。その後、埋蔵文化財関連職や炭鉱遺産利活用をミッションとするNPO事務局等を経て、

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          旧サイト「街を読む」につきまして

          現在、Googleサイト上で構築していた「街を読む」(以下、旧サイトと表記)については、Googleサイトの仕様変更などもあり、みなさんがご存知のURLではアクセスできなくなっております。 現状として、旧サイトをそのままの形で閲覧可能な方法は、Wayback Machine というWebアーカイブサイトを利用した、2023年4月1日付けのスナップショットを閲覧することです。 そのURLは以下の通りです。 上記がいつまで閲覧可能なのかはわかりませんが、一部画像が表示できない

          旧サイト「街を読む」につきまして