お手伝いという生活支援を育てていきます。
起業したお手伝いサービス『まちともLife』のミッション
多くの方々に支えていただいた介護の日々を終えて、地域に貢献できる仕事を始めようと家事や介護などのお手伝いサービス「まちともLife」を地元である清瀬市でスタートさせました。
急速な少子高齢化が進行している日本では医療・介護サービスの供給が追いつかなくなっています。必要なサービスを受けることが難しくなる、そんな厳しい事態が想定されています。
税金で賄う「公助」、介護保険料などを使って提供される「共助」だけでは不足が生じてしまう。そういう困難な時代には、気軽に「お手伝い」を頼めるサービスが身近にたくさんあることが必要不可欠な生活支援になると考えています。
この「誰でも気軽に頼める」という部分が、実に難しいことだと思います。
民間サービスなのに低料金に挑むということ
一つ目は料金の問題です。気軽に使えるようにするには負担の少ない料金設定が必要ですが、低料金ゆえにその収益性は低くなります。
まちともLifeは、税金や保険料で賄う公共の事業ではありません。
純粋な民間サービスですので、お手伝いなどの対価としていただく料金だけで持続性のある経営を目指さなくてはなりません。
低料金にするとそれがとても難しくなりますが、個人的利益の追求を目的とせず、さまざまな工夫をしていくことでクリアしていこうと考えています。
税金や保険料に頼らない民間サービス(介護保険外サービス)が育てば、増え続けている社会保障費を抑制していくことにも繋がります。少子高齢化社会を乗り切るために成長が期待される分野と言えます。
難しいけれど、挑戦しがいのある仕事です。
自分だけで抱え込んでしまうリスク
もう一つの難しさは、お手伝いを頼むことへのハードルが高いことです。
困りごとが生じた時でも、気軽に頼めるところが思い浮かばない。これくらいなら、と自分で何とかしてしまうことが多いのではないでしょうか。
できることは自分でという考え方は美徳でもあると思いますが、一人で抱え込んでしまうことはリスクにもなります。
少子高齢化社会では、要介護にならずに健康でいられるように心掛けることも重要です。
少しの無理で何とかなるうちはいいけれど、いろいろな事情が重なれば精神的な辛さを感じることもあるでしょう。高齢になれば、それまでは出来ていた無理が身体的な不調の引き金になってしまうかも知れません。
お手伝いなんて贅沢|非日常になってしまったお手伝い
家事代行などの料金が高いことも「お手伝いを頼むなんて贅沢」というイメージを根付かせていると思います。
裕福な家庭じゃないと頼めないお手伝いでは、日常生活の支援として広がることはないでしょう。
これらのハードルの高さが「家事は自分でやるのが当たり前」という固定観念を作り、ちょっと困ったなという時でも「手伝って欲しい」と言い出しにくい雰囲気が出来上がってしまったのだと思います。
私たちにとってお手伝いはすっかり非日常的なものになってしまいました。
誰か手伝って!と言いやすい世界では
南米のアルゼンチンやブラジルなどでは、家事や子育てのお手伝いを頼むことがごく普通で、自分の家庭だけで抱え込まないライフスタイルが一般的なのだそうです。
手頃な料金で頼めるお手伝いサービスが普及していることがその背景にあって、「私たちだけではとても無理、誰か手伝って!」と言いやすい風土が育ったのでしょう。
お手伝いを日常に取り戻すためのステップ
誰かに手伝ってもらうことに不慣れになってしまった日本では、手頃な料金に設定することは出発点でしかありません。
非日常の贅沢品になってしまったお手伝いのイメージを変えていくステップが必要なのだと思います。
料金を低くするだけではお手伝いは広まりません。
情報を発信したり、ボランティアという形式で入口を広げたり、いろいろな方法でお手伝いに対する意識を少しずつ変えながら、お手伝いを日常的で身近なものに育てていくステップが必要なのだと思います。
4つの行動指針
まちともLifeは、これらの難しさに挑戦しながら生活支援としてのお手伝いを広めていくために、以下に示す4つの行動指針を掲げています。
2024年1月1日、まちともLifeを開業しました。
私の初投稿を、最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
ブログもインスタもツイッターも何もやったことがない私ですが、まじめな話でもきちんと受け止めてくれる場所はないかといろいろ調べて、NOTEを選ばせてもらいました。
これからも情報発信していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。