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家族のかたち

2021年6月に書いていた記事を、間違えて消してしまったので再掲します🙇‍♀️

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最近読んだ「女ふたり、暮らしています。」という韓国のエッセイがとても面白かった。

単なるルームメイトでも、恋人同士でもない、独身のふたりの女性が一緒に家を買い、同居する暮らしをまとめたエッセイ。

多数の著作があり、ラジオやポッドキャストの進行を務めるキム・ハナさんと、ファッション雑誌『W Korea』のエディターを長年務めてきたファン・ソヌさんのエッセイということで、内容はもちろんだけど、文章にユーモアがあってとても読みやすかった。

音楽の趣味や、お酒が好きなことなど、お互いに驚くほど意気投合したふたりだったけど、一緒に住む時になって実は全く正反対な性格だったことに気づく。掃除の頻度や、モノの多さ、年末の過ごし方など、喧嘩したこともだらしない姿も赤裸々に書いてあるところに、ものすごく愛を感じた。

私は結婚していない状態でパートナー(異性)と一緒に住んで、もう4年以上になります。私も一人暮らしもしていたし、一人で過ごすことも好きなのですが、誰かと一緒に暮らすと楽しさは倍になって、新しいことを知る機会がうんと増えるなぁと思ってる。

エッセイの中でも、血縁関係でも婚姻関係でもない「家族」に必要とされる法的支援の必要性について書いてある章があったけれど、これからもっともっと単身世帯は増えるだろうし、単身世帯がくっついた「分子家族」も増えていくと思う。

普段の生活では感じることはないけれど、私も今は法的には家族ではないので、何かあった時に法的支援は受けれないと思うと、おのずと結婚という選択肢しか残らない気がする(結婚したくない訳ではなく、選択肢の話)

でもこのエッセイを読んで、お互いを尊重しながら努力し、暮らしを守っていこうとする姿にすごく共感した。

装丁もかわいい!

あと同じマンションに友達が住んでいるの、すごくいいな〜と思った!
本当に気の合う友達はしばらく会わなくても大丈夫だったり、離れていても会いに行ったりするものだけれど、なかなか外出できないご時世。家の近くに友達が住んでると、気軽に会えていいなと思う。夜ごはんだけ一緒に食べたり、作りすぎたごはんをシェアしたりするの、ちょっと理想なんだよなぁ。

エッセイと一緒に掲載されている写真も可愛かった。こういう暮らしの写真を残しておくことは、すごく大事(暮らしのことを文章にするのも大事だ)。2匹+2匹で4匹になった猫たちも個性的で面白い。そして買いたくなるほどの素敵なマンションもいいな。家具の配置もおしゃれだった。

Twitterで感想を呟いたら、訳者の清水知佐子さんにRTされ、著者のファン・ソヌさんにもRTされていて、とても嬉しかった!韓国語が(まだ)できないのですが、とっても素敵な本だった!ということを声を大にして伝えたい。


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豆花
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