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私の芝居日記 13号 「下谷万年町物語」

「下谷万年町物語」新宿梁山泊  
作:唐十郎
演出:金守珍
出演:金守珍 六平直政 大鶴義丹 広島光 松田洋治 佐藤正行 宮原奨伍 藤田佳昭 キンタカオ 蜂谷眞未 清水美帆子 紅日毬子 二條正士 宮澤寿 中嶋海央 柴野航輝 田中周平 松嶋健太 本間美彩 河西茉祐  星野李奈 長山知史 北野秀気 佐々木穂高 田中廉 熊木理太
日時:2022 年6月24日(金)19:00~21:20
劇場:新宿・花園神社 境内 仮設紫テント

作者の唐十郎が生まれ育った街、男娼の巣窟「下谷万年町」。
敗戦直後の下谷万年町に集うオカマ達が繰り広げる奇々怪々の物語です。
最後までストーリーがよく分からず、後で、パンフレットを読んで理解しました。でも、そんなの関係ないです。ただただ、楽しみました。仮設テントという特別な場所が作りだす役者と観客の一体感がすごいです。面白いです。化粧したオカマが縦横無尽に舞台を駆け回る。舞台に作られた水槽を泳ぎ回る。役者達は長台詞を喋りまくり、元気一杯に暴れます。六平直政や大鶴義丹が登場すると客席はやんやの喝采。お尻に造花を突き刺して踊る3人組も可愛いです。
花園神社境内に新宿梁山泊のメンバーが仮設テントを一から組み立てたそうです。役者がテントを作り、ここで稽古して、ここで入場券のもぎりをし、ここで演じる。役者にとって堪らない経験でしょうね。それが観客に伝わってきます。
それでは、またお会いしましょう。さようなら。


テント芝居と唐十郎:
劇団「状況劇場」を創った劇作家、演出家、俳優の唐十郎が花園神社境内にテントを建て芝居を行いました。1968年8月の「腰巻お仙―義理人情いろはにほへと」です。54年前になります。これがテント芝居の始まりとされています。強烈な印象を与える紅色のテントは「紅(あか)テント」と呼ばれ、人気を博しました。今回の新宿梁山泊のテントは「紫テント」と呼ばれています。
金守珍、六平直政は状況劇場の出身です。唐十郎に鍛えられた二人がテント芝居の聖地花園神社で芝居をやっているということです。出演の大鶴義丹は唐十郎のご子息。



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