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Mt.Fuji in Berlin (ベルリン街のはなし) N 52°29'21.01" E 13°26'20.23"

早朝に晴れていると散歩をするようになった。うちの近所を30分くらい。気持ちがのれば45分か1時間。

富士山を見つけた。たまに行く場所だったけど、今まで気付いていなかった。

Berlin Mt. Fuji  N 52°29'21.01" E 13°26'20.23"

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とてもかわいい富士山。Google map に座標を入れると見つかります。

ベルリンは街なかに公園やプレイグラウンドがたくさん点在していて緑がいっぱい。プレイグラウンドの周りには柵がめぐらされている。コロナのパンデミック前、日中ここは子どもで賑わっていて、隣のカフェからお母さんが友達と子どもを遠目で見守りながらお茶をしていりした。最近はほぼ通常通りに生活が再開されたので、きっと日中はまたそんな風景が戻ってきているんだろう。

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そして富士山の背後のフェンスにはこんなバナーがあった。”There is no Planet B. CO2-neutral bis 2025. 5 Years to save the World! #Mayday2025 ” (”惑星Bは存在しない。2025年までにCO2ニュートラル。5年で世界を守ろう。#Mayday2025”)

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わたしのパートナー曰く、過去10年間は継続的にベルリンの夏は暑くなってきているそうだ。2018年は最悪で、日当たりの良いわたしのスタジオは40度を超えていたのではないだろうか。そしてこちらはクーラーというものが普通の部屋には付いていない。扇風機は軒並み売り切れ。2000円定価の扇風機が真夏の7月中旬には5000円くらいで売られていた。日中はほとんど熱中症になりながら朦朧と過ごし、夜は暑さに耐えられずバルコニーにベッドを出して寝ていた。2019年の昨年の夏は内陸のドルトムントに居てベルリンの夏は知らない。ドイツの内陸は比較的過ごしやすいようで、ベルリンより3〜5度も気温が低く、とても爽やかな良い夏を過ごせた。

ところで日本の富士山だが、今年2020年の夏は開山しないとウェブサイトで見た。『新型コロナ感染拡大予防の観点から、利用者及び管理者の充分な安全確保が困難であるため、富士山は2020年夏期に開山しません。山小屋は休業し、登山道と公衆トイレを含む各種施設は閉鎖されたままになります。』(http://www.fujisan-climb.jp/current_status.html

富士山が夏開山しない...。史上初の夏山閉鎖とのこと。わたしたちの日常は予想もしなかった状況になっている。

コロナウィルスのパンデミックは、地球温暖化は人間の経済活動が引き起こしていたことを誰の目にも明白に表現した。ロックダウン中のすっきりとした清廉な空気は忘れられない。小学生だった頃のお正月の朝に感じた、爽やかな、背筋を正したくなるような気持ちを思い出した。コロナウィルスの世界的な感染は、人間が無秩序に自然を犯してきたしっぺ返しと言える。そしてすでに数十年も前からシベリア、カナダ北部など北の地域では永久凍土が溶けはじめ、地形を崩し、氷の中で眠っていた未知なるバクテリアやウィルスが再活性化してきている。事実2016年に、雪が解け、永久凍土の表層で1941年に死んで氷漬けになっていたトナカイの死骸が地表に晒された。そこからその辺りを移動している2000頭以上のトナカイに致命的なバクテリが広がり、そして遊牧民ネネツ族の人々へと感染が広がった。その感染症は、炭疽(たんそ)病で、少なくとも115人が入院し、12歳の男の子が一人亡くなっている。(参照資料1:https://newrepublic.com/article/157129/next-pandemic-hiding-arctic-permafrost)北極点まで100Kmのところに位置するノルウェイのLongyearbyenには、研究のために運ばれた100年前のスペイン風邪で亡くなった人たちの死体が埋葬されている墓地がある。(参照資料2:https://worldcrunch.com/green-or-gone-1/an-arctic-pastor-on-the-front-lines-of-climate-change)このエリアの永久凍土は地球上のほかの地域より2倍の速さでで解けている。(2018年の段階 参照資料3: https://www.youtube.com/watch?v=B8pSo3_0gkk )科学者は温暖化により地形が崩れてきているため、その墓地が地形の変動で壊されないか心配している。

コロナウィルスのワクチンが開発され感染症の広がりがおさまっても、すでにわたしたちの周りには未知なるバクテリアやウィルスが沢山いる。地球の気温上昇にのってさらに活発化してきているのは明らかなようだ。次なるパンデミックがまたわたしたちの日常を襲ってくる可能性は高い。

早朝のひやっと気持ち良い空気のなか、バナーを見上げて、2050年(参照資料4:https://ec.europa.eu/clima/policies/strategies/2050_en)でもなく、2030年(参照資料5:https://newseu.cgtn.com/news/2020-03-04/EU-s-new-Green-Deal-is-too-little-too-late-claim-climate-activists-OADER7w7QY/index.html)でもなく、2025年か、と思った。コロナのロックダウンによって、地球上のわたしたちみんなが地球の自浄の速さに驚き、そして肌でそれを感じた。でも今すぐに行動に移しても「車はすぐに止まれない」のと同じで効果はすぐにはあらわれない。今すぐ「わたし」からできることを一人一人がはじめるべきなんだ、とつくづく思った。

参照資料1:The New Republic / The Next Pandemic Could Be Hiding in the Arctic Permafrost, Melody Schreiber / April 2, 2020  https://newrepublic.com/article/157129/next-pandemic-hiding-arctic-permafrost

参照資料2:WORLDCRUNCH / An Arctic Pastor On The Front Lines Of Climate Change, 2018-02-26   https://worldcrunch.com/green-or-gone-1/an-arctic-pastor-on-the-front-lines-of-climate-change#

参照資料3:FRENCHI 24 English, Could thawing permafrost unleash long-gone deadly viruses?, May 18, 2018   https://www.youtube.com/watch?v=B8pSo3_0gkk

参照資料4:European Commission / Climate Action / 2050 long-term Strategy  https://ec.europa.eu/clima/policies/strategies/2050_en

参照資料5:China Global Television Network CGTN, EU's new Green Deal is too little too late, claim climate activists, 04-Mar-2020   https://newseu.cgtn.com/news/2020-03-04/EU-s-new-Green-Deal-is-too-little-too-late-claim-climate-activists-OADER7w7QY/index.html

参照資料その他:CBC News / Global warming causing Canada's permafrost to release ancient bacteria, Aug 31, 2017  https://www.youtube.com/watch?v=nyB1uA9aSEM

参照資料その他:"Deadly giant viruses with unknown genes are coming back to life", Jan 17, 2019   https://www.youtube.com/watch?v=wb152uqG3RE

参照資料その他:Vox, We're melting the Arctic and reviving deadly germs, Nov 15, 2019  https://www.youtube.com/watch?v=tSA5HNFBwnk




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