小田原のまちづくりとまちのコイン
こんにちは!まちのコインのかすみんです!
小田原でまちのコインのプレサービスがはじまり3週間が経ちました。
コロナウィルスの影響もあり思い切ったスタートが切れなかったのですが、加盟店さんが次々と新しいお店さんを繋いでくださり、3月16日時点で20店舗がまちのコインを使ってくれています。
また、登録ユーザー数も350名近くになり、まちのコインがじわりじわりと小田原のまちに広まっています。
今回は、小田原の加盟店ケントスコーヒーの平井さんにインタビューをしました!(写真で話しているのが平井さん)
自家焙煎珈琲屋さんのまちのコインの使い方
鎌倉の実証実験でたくさんチケットをつくってくれたレストラン「オランジュ」の黒木さんのように、小田原でもたくさんチケットをつくってくれる人がいます。
それが今回インタビューをした、自家焙煎珈琲屋「ケントスコーヒー」のオーナーの平井さんです。
珈琲屋さんですが、コーヒーはもちろんそれ以外の楽しみ方ができるチケットをたくさんつくられています。
平井さんのところで使えるチケットはこんな感じ。
コーヒーの割引などにまちのコインを使うのではなく、小田原の歴史を平井さんから聞くのに100おだちんを使ったりと、平井さんや小田原のまちとつながれるようなチケットの数々です。
なぜまちのコインをやってみようと思ったのか
今ではどこの加盟店さんよりもチケットをつくってくれている平井さんですが、当初は「地域通貨なんてよくわからないし、そんなのうまくいく訳ないじゃん」と思っていたそうです。
そんな平井さんが、まちのコインの話を聞いてみようと思ったきっかけは、同じく小田原に住みゲストハウス TIPY RECORDS INN を営む若い店主、内田さんから「平井さんなら色々やってくれそう」と声をかけられたからだそうです。「若い人がそんなに言うんだったら」と、まちのコインの説明会&ブレストワークショップを自分のカフェを貸して開催することにしました。
説明会当日、まちのコインを説明してもまだ納得のいかない様子だった平井さん。「よくわからないな〜」と言いながらもみんなでチケットのアイディアをブレストすると、徐々に理解したようでした。はちゃめちゃなアイディアでも、いくつもアイディアを出し合っていくうちに「あ〜なるほど、そう言う発想で良いんだ」と腑に落ちていったそうです。
その日の夜に出たアイディアは書き留めて、すぐにチケットにしてくれました。
平井さんと小田原のまち
そんな平井さんは生まれも育ちも生粋の小田原の人。
就職で小田原に留まると決めたのを機に、カフェ事業を始め、そこから様々なまちづくり活動を主導されています。
2002年、小田原市が行政シンクタンク「政策総合研究所」を設立した際に、平井さんは市民研究員として呼ばれ、それからは学術的にまちづくりに関わるようになりました。
そして、小田原の良いところを磨き直して光らせようという「おだわら千年蔵構想」を提唱したり、市民によるまちづくりを推進するためにNPO法人小田原まちづくり応援団を立ち上げたりしました。
また、いろんな人と人が出会うことで新しい取り組みがまちに生まれるよう、一緒にセッションをしましょう!という意味を持つ「小田原まちセッションズ」をケントスコーヒーを拠点に主宰しています。
(写真は平井さんが早瀬ひもの店の早瀬さんと一緒に企画したまちのコインのビーチクリーン&ひものBBQのイベントにて)
小田原のこれからとまちのコイン
公私ともに様々なまちづくり活動に従事され、世代を超えて様々な人とつながってきた平井さん。今年の春には小田原に新しくできる定額住み放題多拠点生活プラットフォーム「ADDress」の管理人である「家守(やもり)」にもなるそうです。
ADDressができれば、全国から多様な働き方や暮らし方をする人が小田原にも集まるようになります。「市民に対しても小田原にくる人に対しても小田原の良さを知ってもらうことをしていきたい」という平井さん。「これからはADDressの拠点も通じて観光と定住の間の人たちとの関わりを少しでも増やせたら」とのことです。
そして、今回平井さんにインタビューをして、また実際に小田原に足を運んで感じたのは、平井さんの寛容さゆえ平井さんをハブにして、世代や昔からいる人と新しく来た人とを超えたつながりが小田原にはあるなということです。
小田原内外の人が、平井さんや小田原のまちとつながるためのツールにまちのコインもなれたら良いなと思います!
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